プラスな自分を作ってみる
以前、自分が超人見知りだったと書きました。今でも、その要素はあります。かなり。
ただ、健常の頃から意識していたことを今でも続けることで、人見知りやファーストコンタクトなどで「臆する」事が無くなっています(もちろん、勇気はいりますが😁)。
それは「自分ではない自分」を意図的に作ってみたんですね。言ってみれば「プラスな自分」です。ハッタリかもしれないけど「俺、緊張してないし」的な感じを自分の中で意識してみたのです。
そんな「プラスな自分」を作ってみた時の事を書いてみます。
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プレゼンテーションでの失敗
外資のIT屋にいると何かとプレゼンテーションの機会が多くあります。社内も社外もです。今のようにネット会議が便利に出来なかった頃には、海外の相手にプレゼン資料を送付しておいて、読みあわせをするように電話会議をするなんて言うこともありました。
が、それまでの会社(も一応、外資だったのですが)プレゼンの機会は多くはなくて、と言ってもまだ世の中にパワポなんてものが出回っておらず、紙やホワイトボードに概念図を書きながら説明をすると言う感じだったのですが毎度、めちゃめちゃ緊張していました。当然、出だしの声はビブラートが効いたように震えるんですね。
そんな状態で、ある企業から「製品説明依頼」が来ました。本来、担当すべき人間が時間を取れず、何故か私にお鉢が回ってきてしまい、プレゼン&デモを実施しなければならなくなったのですが…、これが大失敗。今から考えれば意地の悪い質問ばかりで、初心者が相手をするには酷な相手ではあったのですが、落ち込みました。それからは暫く少なくともデモは断っていましたね。手が震えちゃうから😁。
あるお客様でプレゼンが出来た日
私の担当してきた企業は、若手の頃から色々な業界でトップレベルの会社が多かったかと思います。と書くと、相手はエリートとかバキバキの紳士っぽく思われるかもしれないのですが…、どういう訳か銀行でもどこでも893屋さんぽい人がリーダークラスでいることが多くて😁。何となく、そういう方が出てくると何となく安心する素地があるようです。但し、私、反社の方とはお付き合いはありませんキッパリ。
という中で、あるメーカー系の企業での案件を担当していた時に、プレゼンをやらなくてはならなくなってしまいました。まぁ、当然、この時のカウンターとなった方も見た目は893屋さん、ちょいインテリ風ではありますが(前科…否、以前には債権取立てもやっていたそうです)。
そこに連れて行かれて、プレゼン開始。これが上手く出来たんですね。で、何となく気に入られて「あのさー。うっちーさんだっけ?これさ、今度、ウチのCIOに見せてみる?」と言う話になりました。何故か私の上司が浮かれまくって「ぜひぜひ」となり、トントンと対役員プレゼンなんかをして、これも上手くいき、CIOから「もう少しウチの担当と内容を練って貰える?」と言う話になりました。で、この時、気づいたんです。
「あ、俺、人格変わっている」って。
話し方(語調)も、目線もアナウンサーみたいに上手くは出来なくても、声も胸も張れている、強調したい部分には力を込められたし、と、その後「神が降りてくる😁」という風に、プレゼンで人格とは言いませんが、自分の装いを変えて話すことが出来ることが出来ていることに気づいたんです。完全に「プラスな自分」が出来ていたんですね。
ポイントは「恥を捨てる」
そのお客様を終えて、上司と飲んでいる時に「うっちーって、面接とプレゼンになると声張るよね」と冷やかされましたが、その通りで…。面接の時でも知らぬ間に「プラスな自分」を作っていたようでした。これは、先程も書いたような失敗、それに子供の頃から「お前はボソボソ喋るんだよな」と言われ続けて人前で喋ること=恥をかくことと刷り込まれていた自分が居たわけです。
それが社会人になっても引きずっていて、仲間内で話す分には良いし、お客様からも「うっちーはよぉ、返事だけは元気いいんだよな」(893屋さん口調で脳内再生してください)と言われる状態だったのです。が、その後、プレゼンの失敗をしたり、転職で面接を繰り返す中で「恥ずかしい」と思うことが無くなりました。それを考えていくと最大の原因は「客観的に自分を観る自分の視線」を消すことができている。と言うことなんですね。
客観的に自分を観る自分
私は子供の頃から、どこか客観的に自分を見る癖がついてました。「おいおい調子にのってんな」とか「うわ、良い子ぶって恥ずかしいな」とか、そんな意見を投げつけてくる自分が心のどこかに居たのです。その自分の中の自分が失敗プレゼンの時に出てくると「失敗するんじゃね?」「お前はボソボソ喋るから、聞き取りづらいんだよw」という感じで、失敗する方向に仕向けてくるわけです。完全に「マイナスな自分」ですよね😁。これが、893屋さん的なお客様の前だと何故か出てこなかったわけです。そして逆に「プラスな自分」が表に出てきて声も張れるし、要点も抑えるようになったと言うわけです。
これが判ってから、少なくともマイナスな自分が肝心の場面で顔を出すことが無くなり、いつの間にか「うっちーさんのプレゼンは問題ないから…、こっちのデモが心配なんですよね」と言われる様になりました。それだってカミカミだし、お世辞にも流暢なプレゼンではありません。
ポイントは3つだけで、予めお客様の状況を調べておく、自社製品の強みを自分の言葉にしておく、質問には当意即妙で答えて宿題にしない。だけなんです。
今でも、この経験は生きていると思う
このプラスの自分を「出す」と言うことは、今でも生きていると思います。今は、ボランティアとして、年末年始もあったりして多くは活動できていませんが、工房などで初対面や数少ない会話のチャンスにプラスの自分が勝手に出てきてハキハキしゃべっていたりします。その前に「私、うつなんです」なんて言うから、妙な雰囲気を醸すこともありますが、喋っているのはプラスな自分なので私自身はノーダメージです😁。そして、基本は即断・即決。今は時間が取れるので宿題(例えば意匠を考えてみたり)も引き受けますが、考えても無理なことは逆にお願いしてみたりして、かわすなど忙しい時とは違う「宿題は残さない主義」も生きているようです。
逆に言えば、だから初対面の人にも平気で「私、うつなんです」とハッキリと断りを言ってから色々な相談が出来るのかもしれませんね。
プラスな自分の作り方
私自身は「恥しい」と思う自分を消せるかどうかがポイントかな?と思っています。ある会社で面接を受けた時に「私の面接は圧が強いんだけど、ほぼパーフェクトにこなしたね」と言われたことがあります。ここから導き出せたのが
・相手の求めている「状況」を察する
・自分の引き出しから「状況」に合う言葉を探す
・言葉が幼稚でも共感できる言葉(状況に見合った言葉)なら恥ずかしがる必要はない
です。この時は、兎に角「回答までのスピード感」が求められていると感じたので、ひたすら「ワクワク」を繰り返して、仕事の喜びを伝えた事が功を奏したようです。
そして、もうひとつ付け加えるなら、必ずしも成功ばかりではないと言うことです。どんなにプラスの自分が頑張っても失敗する時は失敗します。長いことIT屋をやっていましたが、マニアックな質問に答えられないときだってありますし(その方が多い説は否定しない)、自分が愛せていない製品などのプレゼンは素直に「カタルシスが無い説明になります」と仁義だけは切って流すように終わらせます。その後には「今回は、神様が忙しかったのね」で終わりです。周りの人には、謝る必要があるでしょうが、自分は「まぁ、こんな環境で頑張ったよ」でOK。完璧です。
客観的に自分を観る自分の消し方
そんな人が他にいるかはわかりませんが(😁)、自分が何かをする時に「失敗するぞー」「恥ずかしいぞー」と言う自分の存在に気づいたら、これはチャンスです。コミュニケーションやプレゼンが苦手になっている核心が出てきているんですから。
その時には完全に無視します。完全に無視しているとマイナスな自分、客観的に自分を見る自分の声に動揺させられる事が無くなります。そうなると、自分の中のプラスの自分が生み出せるような気がします。
今日も最後までお読み頂きありがとうございます。様々な理由で人とコミュニケーションを取るのが苦手な人がいると思います。私は、もしかしたらその一例だったのかも知れません。もし参考になれば幸いです。
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