このページについて
精神疾患だけで不安が生まれてきますし、精神科での治療を受け薬の処方を受けるようになると副作用に突き当たる事もあります。
ここでは、特に回復状況に依らず、私自身が対処方法として考えた事柄を取り扱って行きます。また、詳細が必要な事項は子ページで説明していますので、合わせて読んで頂けると幸いです。
お金の不安
有給期間だけで寛解あるいは復職できれば問題ないのですが、私の場合、予想に反して時間がドンドン経過していくため、日に日に「お金の不安」が募るようになります。休職となると無給になってしまいますし「どうしよう」と思うばかりで何も手につかなくなります。幸い、妻がパートに出るようになって助かっている部分はあるのですが、どうしても、安月給とは言えサラリーマンの収入よりも下がってしまいます。
そこで助けになるのが、社会的な扶助のシステムです。この他にも多々あると思いますが、私の経験では、
- 自立支援
- 傷病手当
- 損害保険(団体)
- 障害者手帳
- 障害年金
- 失業手当
を挙げることが出来ます。これらの詳細は「社会的な扶助を受ける」で説明しています。これらを受けることで出費を抑え、また収入源とすることができるので、安月給を凌ぐまでは行きませんが生活を支える一つにはなります。
ほぼいずれも(失業手当も含め)、医師の診断書を求められる事になりますし、ソーシャルワーカーに相談するとこれら以外にも支援、給付金などのアイデアを教えてもらえる事があるので、できるだけ医師やソーシャルワーカーと相談しながら進めるようにしましょう。
薬の作用・副作用で
薬の作用や副作用で思ってもみない自分の変化に気づきました。中には尾籠な話もあるのですが、尾籠なことほど実は起きてしまうと本人には大きな出来事になってしまいます!。
そこで、そういった事も含めて書いていきます。
尿もれ
高頻度で悩まされたのがこれです。元来、尿が遠いタイプだったので、多少の尿意は「我慢できるもの」と思って生きていました。が、交感神経を服薬で刺激されるようになって、尿意を感じると我慢ができず、良くてチビり、悪いとお漏らし…。
そこで外出時には必ず尿漏れパッドを装着。これは、案外
・多少の尿もれなら、こいつでOK!
・尿もれパッドが違和感を創出してくれるから、常時「トイレ行っとこ」と言う意識が発生
で、尿もれの頻度が大きく減りました。
自分で選んだものは、テープでパンツに固定するタイプです。これならズレたりする心配もなく、また着替えの時などでも簡単に取りはずしができます。と言う理由で愛用していました。
現状は慣れた道なら、公園・スーパー・コンビニ・パチンコ屋などトイレを借りることに抵抗感のない場所を抑えているので尿もれパッドなしでも概ね大丈夫(時々、やらかします)。ただ土地勘が無いと、やはり心配なので装着&予備パッドと替えパンツを常備。また、尿もれが頻発しだした頃には医師にも相談して処方を調整してもらいました。
大きい方
診断されるまでは酷い便秘に悩まされていましたが、処方薬に便秘薬を入れてもらってからは不意の便意に悩まされるようになります。ただ、頻度は尿もれよりは遥かに低いのですが、ただ失敗すると、その被害は堪りません。
対処方法は
・便秘の頻度が下がってきた時点で便秘薬の処方を止めてもらう
・便意が出てきたら、即トイレへ直行
ぐらいでしょうか。
ただ、あまり酷くなったら尿漏れパッドから大人用おむつに切り替える事を考えていました。
急な便意。近くにトイレがあれば良いのですが、そうとは限りません。それにコンビニトイレもコロナ禍以降、使えなくなったところもあり、尿意よりも更にシビアな問題です。これが心配で外出を控えるようになるのは、余りにも悲しい事です。
幸い、というか…結局は使用していませんが、少し地方に行くとコンビニやスーパーなど使いやすいトイレが中々見つからない事がとても多く、尿意と共に、かなり使用することに切迫感があったのは確かです。
急進期の最中でも、溜まっていたストレスが消えてくると徐々に腸の活動が活発化してきます。これは完全に体感ですが、長年のストレスで腸内フローラと言われるものが破壊し尽くされていたように思えるんですね。「腸は第二の脳」なんて言いますが、これは本当なんでしょうね。だから腸の活動が活発化してくると、おならが止まらなくなります。この頃は、特に意識してビフィズス菌などが強調されたヨーグルトを常食していたのですが、これが悪さをしているのかと思うくらいにノンストップでおならがでます。しかも匂いも厳しいのです。
そこで思ったのが、先程書いたように「腸内フローラが破壊し尽くされているなら、再度、構築しないと」です。その為、処方薬にビフィズス菌(ビオフェルミンが出てきます)を入れてもらうようにしました。腸の活性化と共に、緩やかにでも腸の中を正常化するのは決して悪くないと思ったからです。これには医師も賛同してくれたので朝晩2回、服用しています。(それに基本、オーバードーズの心配も殆どないですしね)。これとヨーグルトは毎日のように食べるようにして、お腹の調子を整えるようにしています。
結果として、最近ではおならの連発も止まり、お通じもほぼ定期的になってきています。前述のようにうつとは考えていなくても、便秘や下痢の原因にストレスがあること、そして、おそらくはこれに苦しんでいる間に腸内フローラがバランスを崩していることと考えると、ビオフェルミンやヨーグルトをできるだけ日常に取り入れるべきなのでしょうね。
本当に便秘と下痢が酷かった頃は「今日も出ない」の毎日はお腹が張り続けて苦しくなり、そして下痢は突然襲ってきます。ノンストレスでも、この状況だけで充分、ストレスを感じるのでは無いでしょうか?更に言えば、これが酷く更に他の身体症状などを上司や同僚に説明しても、それがSOSだと気づく人はいません。「便秘でしょ?下剤飲めば?」とか「下痢止めのめば?」で終わるのです。そんなに生易しい状態ではなくても、日常聞いている言葉でSOSを出しても、振り返られる事はないと思ったほうが良いですし、自分自身も軽度な時には「まぁ疲れてるから」で見過ごして来たんですから、仕方ないですよね。
逆に言えば、ストレス過多で便秘や急な便意に悩まされているなら、早めに腸内環境は整備した方が良いのでは?と思います。私の場合、処方薬ですし、自立支援でドラッグストアなどでビオフェルミンを購入することはありませんが、クリニック通いしていなければ、ドラッグストアでも購入は簡単ですし、アマゾンなどECでも購入できます。
食欲
糖尿病持ちにとって交感神経の刺激は食欲というより飢餓感を生むので、結構、危険なのかもしれません。向精神薬の多くは交感神経の刺激、活性化をさせるので食欲が止まりません。このため、一気に血糖値などの数値が上がってしまいました。
それまでは食欲不振で体重減が止まらなかったのに、外観からはダイエットのリバウンドのような感じだったかもしれません。が、本人の思いとしては「食べないと収まらない」と言う一種の強迫観念すら出てきてしまうのです。
これも処方薬の調整、減薬をしてもらう必要がある症状です。糖尿病と合わせて治療している人には大事な事だと思います。特に私の場合、急に血糖値が上がりだし、内科で貰う糖尿病の薬は強化、精神科では減薬と言う二度手間に出会います。血糖値は重度の場合には毎日計りますが、私の場合、2ヶ月に一度の血液検査ですから、中々タイムリーに内科の処方薬を変更してもらえるものではありませんし、糖尿病で良く言われるように「静かな病」なので、日常生活で気づくことは少ないと思います。ただ、私の場合、この時期の自覚症状として
1. 夕方になるとだるさに襲われる
2. 蕁麻疹が出る
という状況がありました。
1については、うつの症状だと思って看過していましたが、実際には血糖値が上がっている状態でだるさが出ることは良くあることだそうです。また、2については「ストレスもないのに?」と思っていたのです。が、糖尿病の悪化で免疫能力が下がり皮膚炎を起こしやすくなることも良くあることのようです。この経験で言えば、糖尿病あるいは糖尿病予備軍の人は、食欲が戻ってきた時、特に以前よりも食べられると感じたら、直ちに精神科で相談をし、不規則ではあっても内科で血糖の検査をしてもらう方が良いかと思います。また、少し話は逸れますが、内科での血液検査では肝機能の検査もしてもらったほうが良いです。私の場合、掛かり付けの内科医さんが「精神の薬って肝臓にダメージ与えることあるからね」と検査項目に追加してくれていますが、もし、そのような提案が無かったら自分からお願いしても良いと思っています。
眠気…夢見すら変わるんです
長い間「ショートスリーパー」生活をしていた私には、眠りは罪であり恐怖でした。罪と言うのは眠らなければ、それだけ仕事に割り当てられると言う感覚です。そして恐怖と言うのは寝付きは悪く、見る夢は仕事関係、夢見が悪く夜中に目覚めれば仕事の事を考えて明け方まで酷い時には2時間以上、眠れません。実質の睡眠時間が2-3時間で仕事をし続けていたのですから、自分を「ショートスリーパー」と思いこまなければ仕事はやっていられなかったでしょうね。しかも、お客様の要請などもあれば土日も連休も、有給も関係なく対応しないといけないと言う立場だったので、効果はないと言われても寝溜めと言うストレス解消法もできませんし、プライベートで旅行に行っても業務用PCとiPhoneは常時携行。そして連絡があればサービスエリアやホテルで仕事ともなれば…。今思えば、よくそんな生活を年単位でできていたものだと自分を褒めたくなります(笑)。
しかし、壊れだした頃…診断を受ける前から、仕事への意欲は強烈に低下し、何かと言えば眠気に襲われていました。当時は、コロナ禍でリモートワークだったので、余計に眠気との勝負になっていました。そんな状況ですから、仕事の効率は落ちますし、ありえないほどのケアレスミスも続きます。だから「俺、ダメかも」と思い、精神科に行くことになったわけですが…。
そして診断後に言われたことは「眠れ」です。睡眠薬も含めて処方される薬の多くが睡眠サポートの薬効を持っているので、暇つぶしにブログを書いたりゲームをしていても眠くなります。そして、これは不思議な状況でしたが、夢が妙な事になっていました。
普通の夢なら、場面展開があったり、いつの間にかストーリーがすり替わって行くこともありますが、何となくの連続性を持っているものだと思います。が、服薬をしだしてからは夢にストーリーが無くなってしまったのです。うーん、言葉で表現するのは難しいのですが、まるでタイル絵のような感覚でショートストーリーが連なってくるように色々な夢を見るのです。この状況も今はなくなってきましたが、壊れていた頃のような「恐怖」は無くなったものの、違和感には戸惑いを感じました。やっぱり脳に影響する薬って、色々起こります。
ふらつき
寝起きなどは特に身体の平衡感覚が異様になります。薬剤師から「ふらつきはありますか?」と聴かれることが多いので「あります。が、それを起こす薬が判れば先生と相談します」と答えます。と、この返事は「そうですねぇ…。全部、そういう効果があるので、なんとも…ですね」で会話が終了します。これは今でも続いていますが、特に急進期には、転んだり躓いたり、コンビニで下段の商品を取って立ち上がろうとして後ろに倒れたり…など、平衡感覚の低下に伴った酷い状態に悩まされる事は減りました。また、危険な姿勢になるときは必ず掴まり立ちをして、身体を支えるようにしています。
時には他人から変な目で見られるかもしれません。が、そんなのは放っておく事が重要です。ただ、いざと言う時に身体を支える意味でも、そして車道に倒れ込むことを防ぐ意味でも、車道とは反対側、住宅などの壁や塀に沿って歩く事をお勧めします。これなら、早歩きの人の邪魔にもならない利点もありますからね。