電話が苦手です

元々苦手だったけど
私、電話が苦手です。これはうつになってからという訳ではなく、昔から嫌いだったのですが…、発症してからは、本当に苦手になりましたね。
ではメールは?LINEは?と言われると、メールはこっちから「送らなくては!」と思うと、臆する事が多く、LINEは(セキュリティの不安から)やっておらず、他のSNS・無料通話アプリやメッセージアプリでも「MUST」と思うと奥さんに送る以外は、結構、気持ちが入らないと出来なかったりします。
ただ電話は他のコミュニケーション手段に対して圧倒的に苦手ですね。
電話が苦手な理由
以前、お客様と打ち合わせ後に雑談をしていた時に「電話でのコンタクトは控えてもらえますか?」と言われた事があります。これ、電話嫌いな私にもWelcomeな申し入れだったので「OKですよ。でも、何でですか?」と言ったら「電話って、時間を専有されるじゃないですか。集中している時なんかに電話が入ると中断しなきゃならないんで困るんですよね」と言うご尤もな理由でした。
電話を掛ける側は自分の手が空いている時や「このタイミングなら出てくれそうだ」と言う時に掛けてきますよね。でも、受け手は手が塞がっていたり、都合が悪いタイミングだったりするかもしれない訳です。つまり「一方通行のタイミング」なんですよね。しかも、スマホなんかは誰からの電話か判るから、出ない訳にはいかなかったりします。
これがメールやメッセージなら見るタイミングは、受け手が少し手の空いた時に読めますし、返信が必要なら更に時間の取れる時に書けば良い事になる訳です。時差が生じるにしろ「双方向のタイミング」でコミュニケーションが取れることになります。この差は大きいですよね。
特に発症後、一般的に電話をする狙い目と言われる午前中に掛かってくることが多いのです(ボランティアをやっている会社関連での電話です)。ところが、こちらとしては、午前中は寝ていたり、身支度を整えようとしていたりしていて、電話に出にくいんです。Siriに頼んで「今、掛けてくるなと返事しといて」と返事をしてもらいたいくらいです。
そしてもう一つが電話が鳴る事による「驚き」です。元々、これが嫌いなんですよね。突然、前触れもなく電話が鳴る。誰からだろ?何の用事だろう?と想像している時間が鳴動しているスマホに恐怖を感じる時間にもなっています。
しかも、中には出ることを無視していると頻繁にコールを繰り返す人がいます。こうなると、発症後は「ヤバい」と言う感じで動悸が起きたり、泣きたくなってきたりもします。元々、電話に呼び出されるだけで嫌なのに、鳴り終わったと思ったら再び・三度鳴る…延々と繰り返される。となると「もう無理〜」と言いたくなります。
まだ、これが知り合いなら、メッセージやSMSで「今、出られないから掛け直す」なんて返信を送って鳴り止ませる事も出来ますが、知らない相手で固定電話だと毎回、再度ボタンを押して、鳴動を止めるしかありません。ほぼストーカーに追われているような感じに陥る訳です。
身内とのコンタクトはメッセージ中心
奥さんや両親とのコンタクトは基本、メッセージアプリを使うようにしています。一度、父親から頻繁な電話があって何十した結果「SMSだと電話料金に響くし、メッセージアプリにしよ」と口にレモンを3個ぐらい突っ込んで酸っぱくしたくらい、お願いをして合意をしました。と同時に、隣にいた母親にも納得してもらっています。奥さんとは、昔から帰宅時などにはメッセージアプリを使ってやりとりしていたので、電話はあくまで補助的なコミュニケーション手段の位置づけです。
それだけに勧誘や売り込みなどの電話が自然と割合として増える訳です。これが、更に「俺、電話苦手や」と思う作用を働かせます。悪循環?いや、そうは思っていません。寧ろ、冒頭に書いたように「電話でのコンタクトは控えて欲しい」と言うのが、私なりの主張です。電話は今でも立派なコミュニケーション手段ですが、いずれ廃れると思っています。
それでも電話が必要な時はある
そんな私ですが電話が不要だと言っている訳ではありません。緊急時や予め判っているなら電話でのコミュニケーションは必要だと思います。前者は掛ける側が緊急な訳ですから、こちらもそれを認識して受けられます。実際、私がクリニックの予約時間を間違えてしまった時に、クリニックから電話があって助かった事もありますし(苦笑)。これが、メールやメッセージなら気づくタイミングが遅れていたかもしれません。また後者ならリモート会議と同じで、お互いの都合が良い時に掛けるなり、待つなりしていれば良いわけで先程書いたような「一方通行」という状況にはなりません。そして、こちらとしてもスマホの鳴動に驚かされる事も無いですよね。
身内にうつ患者を抱えている人に
先程、うちの老父の事を書きましたが、世代によっては距離が離れているときの最適のコミュニケーション手段が「電話」だと考えているかと思います。が、電話が鳴ることで異様なプレッシャーを受ける「人達」がいる事は理解してください。メールやメッセージが苦手なら、覚えていただくことでお身内の方にも「あ、頑張ってくれてる」と言う意志が伝わります。
そして、どうしても電話で話したいということなら、
・少し余裕があれば、予め時間を決め合ってから電話する
・緊急事態なら、電話する
と言う区別をつけて貰えると、電話が急になった時にスルーされることもないでしょうし、お互いに正しく意思疎通が出来ると思います。
Xをやっていて「電話が苦手」という精神疾患の患者さんが多くいます。なので私だけ特別だとは思えなかったので、今回、この投稿にしてみました。
参考になれば幸いです。
