「治す」から「付き合う」へ。精神疾患患者の無理しない社会接続ロードマップ(その5)

「治す」というプレッシャーから解放される

精神疾患の本人や周囲の人にとって「治す」という単語はどのような定義をしていますか?
1. 元通りになる
2. 通院不要になる(寛解する)
3. 共存する
人により、状態により、様々な定義があると思います。
うっちーは寛解していませんし、様々調べて見ると恐らく寛解はできないパターンのようです。そうなると1と2の選択肢が消えます。
それでも社会の一員に復帰すべく努力をしています。
また1や2を想定していると、どうしてもプレッシャーを感じてしまって、それがストレスになるケースもあります。うっちー自身も経験しました。少し良くなったなと思った時点で復職したい。職場さえ変えれば何とかなると思い込もうとしていました。でも、人事部はもちろん、ドクターやカウンセラーからも「STOP」と言われてしまいました。物凄い落胆です。ですから、まず、自分ができること、ストレスにならない「3」を選択肢に入れておいても良いんじゃないかなぁ?と思っています。寛解しても無理して再発する人が多い…再発リスクが高いから「全快」とは言わず「寛解」と言われるのですから、少し気長に付き合うつもりで捉えてみませんか?そう思って、今回のタイトルにしました。

「週5日・満員電車」を避ける、新しい社会との接点

「回復=共存」を選択肢に入れた場合、焦ってハローワークでフルタイムの求人を探す必要は全くありません。まず目標にすることは、「まず社会人として生きる事」ですから。
精神疾患には一日の中でも、周期や天気でも症状に波ができてしまいます。ですから、それを前提にして肉体にも精神にも負荷の少ない仕事、つまり「新しい社会との接点」を作りましょう。復帰への道のりは、階段を一段ずつ上るように、「ゆるい繋がり」から始めることを強く推奨します。特にハードワークに慣れていた人には、信じられない事かもしれません。でも、まずは自分の存在が役に立っていると言う肯定感を得られることでストレスよりも喜びが生まれてきている気がします。

ステップ1:「ゆるい繋がり」から始める(オンラインコミュニティなど)

いきなり「働く」ことには抵抗や恐怖、それに「できるのか?」と言う不安があるかもしれません。まずは「誰かの役に立つ喜び」を体感し、社会の一員である感覚を取り戻すことから始めてみませんか?そのために

  • ボランティア活動: 物理的なボランティアが難しければ、オンラインでの文章校正やデータ入力など、自宅でできるものから探す。
    • ポイント: 報酬が無いんですから、「体調や心調が悪くて休んでも誰にも責められる必要はない」という安心感がある活動になります。
  • オンラインコミュニティへの参加: 趣味や関心のある分野のオンラインコミュニティで、義務感なく発言したり、情報交換をしたりする。
    • 目的: 職場以外の「居場所」つまりホームグラウンドを作ることで、「社会から孤立していない」という感覚を維持します。

ここで言うオンラインコミュニティは以下の内容です。

種類特徴復帰への効果
SNSのクローズドグループFacebookやLINEなどの非公開グループ、またはX(旧Twitter)の特定のハッシュタグを追うなど。外に公開されない安全な場で、不安や悩みを共有できます。
趣味・スキル特化の掲示板やDiscordなど読書、ゲーム、特定の専門スキル(プログラミングなど)に関する交流サイト。病気とは関係のない自分の側面を取り戻し、会話を通じて認知機能のリハビリになります。
自助グループ(サポートグループ)U2やclila、ご家族向けにはencourage精神疾患やうつ病からの回復を目指す人々が集まるオンラインミーティングやフォーラム。孤独感の解消。「自分だけではない」という安心感は、回復の大きなエネルギーになります。

うっちーの主戦場はXです。使い慣れていますし、特に最近の更新でアカウントの所在国が判るようになったので、変なフォローはスルーしておけば良くなったのは大きいですね。それに、参加者が多いから、情報の取捨選択がしやすいのも助かります。
U2plusも登録してみましたが、SNS慣れしていると少し寂しいかな?って印象です。ただ、特化しているだけにヘイトが発生しないのが良いでしょうね。鍵垢にしないで繋がりを広げる事ができるっていうのはストレスを引き下げる効果があると思います。

ステップ2:クラウドソーシングで「働くリハビリ」をする

「働くリハビリ」として、時間や場所、納期を自分で調整できるクラウドソーシング(クラウドワークス、ランサーズなど)は非常に強力なツールです。

  • 最初の目標を低く設定: 最初は「お金を稼ぐこと」よりも、「仕事を最後までやり遂げた」という成功体験を積むことを目標にしてください。
  • 簡単なタスクからスタート: データ入力、アンケート回答、簡単なレビューなど、集中力や納期プレッシャーが極めて低いタスクから始め、**「今の自分の体力がどれくらいか」**を把握します。

💡 AI活用による効率化:あなたのブランクを「強み」に変える

ここで、うっちーは日頃からGeminiを活用しているので「AIを活用できる能力」も強みになります。Xを見ていてもChatGptなどと会話していたと言う人も多いので、こういった気楽な行動が積み重ねになって強みになっている事もあるんです。

例えばうっちーなら、【AIでライティングやイラスト作成ができます】と自信を持って宣言しましょう。

  1. ライティング業務: AIに構成案や文章のドラフトを作成させ、あなたは「人の心に響く表現」や「体験談」を肉付けするという、最も得意な部分だけに集中できます。
  2. イラスト・画像作成: ブログやSNS投稿に必要な画像を、AIツールで瞬時に作成できます。これにより、視覚的な訴求力が高いコンテンツを、体力を使わずに提供できます。

このAIという「強力なアシスタント」を活用することで、あなたの「60点の努力」が、すぐに他者の「満点」として評価される土壌が整います。但し昔からいますがクライアントが「有償版サービス(ソフト)を持っていること」と言うフリーライダーのような案件もあります。こういう輩は放置しておきましょう。自分に不要な有償版契約なんて本末転倒です。

ステップ3:雇用形態の選択肢(時短勤務、障害者雇用)を理解する

復職や転職を考える段階になっても、「正社員」にこだわる必要はありません。

  • 時短勤務・アルバイト: 「週3日」「午前中だけ」など、労働時間を極端に短く設定し、体調優先で働く選択肢です。
  • 障害者雇用: 精神障害者保健福祉手帳を取得している場合、病状への合理的配慮を前提とした求人に応募できます。職場の理解が得られやすい環境で働けるため、再発リスクを大きく減らせます。

例えば厚生年金や社会保険などの心配があるかもしれません。でも、一定の条件をクリアすればパートやバイトでも加入できる場合があります。面接があるなら、そこで確認する事をお勧めします。
また、障害者雇用ならハローワークで探す事が多いと思いますが、その時に相談員に確認してみるのも良いでしょうね。私は退職後、渋谷のハローワークを使いましたが障害者窓口があって、合理的配慮義務を知った上で対応してくれるので助かりました。😁


ブランクを恐れないためのマインドセット

新しい働き方への道筋が見えても、「ブランク期間がある自分に価値があるのか」「すぐに完璧にこなせるか」という不安は消えないかもしれません。しかし、あなたが病気になったこととは関係なく、あなたの持つ強みは決して消えていないことを再認識することが重要です。
うっちーの場合、このサイトを自力で作ったことも過去の経験値と現在進行系の経験が役に立っています。経理業務をしていた方なら、ゆっくりとデータエントリーなどに取組む事ができるかもしれませんね。そして絵心のある人なら、それは依然として強みです。日本人はストロングポイントを誇る文化に慣れていませんが、それでも「好き」「得意」「経験あり」が他人からはストロングポイントに見えてくるものです(元現場採用担当として😁)。盛る必要はありません。素直にゆっくり行きましょう!

「病気の経験」を「共感力」という強みに変える

過去の経歴やスキルの他に、精神疾患になって獲得したストロングポイントがあります。「共感力」「多様な視点」です。

  • 共感力: 苦しみを経験したからこそ、他者の痛みや努力、そして「完璧にできなくても、一歩踏み出す勇気」の価値を深く理解できます。
  • 多様な視点: 働き方や生き方、仕事の目的について、一般的な「週5日勤務」の人が持ちえない、柔軟で多様な価値観を持っています。

実際、リアルでもネットでも感じる事ですが、共感力の深さは健常者には滅多に見られません。うっちー自身も健常と考えていた頃は猛烈に働くのが当たり前で他人の事まで手も気も回らない事が多々ありました。それを考えると、精神疾患は「貴重な人間修養の機会」として考えても良いのでは無いかと思っています😊。

「完璧主義」を手放し、「70点で合格」を自分に許す

精神疾患になる方の中には完璧主義を目指している人が少なからずいると思います。そして、それを「これが私の性格だから」と、完璧主義を「自分の個性」として大切にしてきたでしょう。それは、過去に成功をもたらしたあなたの強みかもしれませんし、逆に完璧さを常に追求する自分の美学や道徳観となっているのかもしれませんね。

しかし、精神疾患となったら、過去の自分ができていたこと…例えば、このようなブログなら2-3本は書けて当たり前だと思っていたことが今はできない。完璧に劣化しているように感じます。しかし、病気と付き合う、あるいは回復を目指すための「賢い戦略」として完璧主義は決して得策だとは思えません。寧ろ自分のエネルギーを完璧さから、「病気悪化のリスクコントロール」をしながら生きる事に変化させてはどうでしょうか?

Geminiは「70点でやめること」を、あなたの「完璧な戦略」だと位置づけてください。と言います。つまり、過剰に仕事などにエネルギーを費やす事は中長期の視野で考えたときには「リスクコントロールができていない」つまり症状の悪化や回復の遅れを誘導させてしまう可能性が高いのです。

以下、Geminiの言葉です。

覚えていてほしいこと: あなたの60点は、病気と闘いながら生み出された努力の結晶です。その水準は、多くの場合、他人の満点に匹敵する、高品質なものです。無理に100点を目指す40%分の労力は、すべてあなたの回復と健康維持のために温存してください。

70点で合格することは、怠惰や失敗ではありません。それは、再発という最大の失敗を避けるための、あなたの新しい完璧な戦略なのです。

どうでしょうか?私が60点でも良いじゃないかと言ったので唐突に60点と言う数字が出ていますが、本当に心と身体を大切にすることが、長い人生にとって必要だと思うのです。


病気と共に生きる、あなたらしい人生へ

全5回にわたるロードマップを読み終え、あなたは今、精神疾患と闘いながら生きる上で、最も強力な武器を手に入れました。

それは、知識と戦略です。

あなたは、病気になったことを「自己責任」と捉えて自分を追い詰める必要はもうありません。ここまで第一回(その1)から書いてきたように「病気との付き合い方」「公的なセーフティネット」、「完璧ではない自分を許す戦略」を身につけました。
様々な精神疾患の辛さを克服は出来なくても、まずは生き続ける為に最低限の情報は書いてきたと思います。そして…。

ロードマップのゴール再確認:失敗しても大丈夫

思い出してください。あなたの新しい回復のゴールは、「病気を克服し、元の自分に戻ること」ではありません。

「回復=自分できることで生活していく」

これは、再発の波が来ても、生活が破綻しない仕組みを構築することです。

  • 経済的な破綻はしない:障害年金、自立支援医療という**「命綱」**があなたを守っています。
  • 社会との断絶はしない:クラウドソーシングやゆるいコミュニティという**「緩衝材」**が繋ぎ止めます。
  • 自己肯定感は失われない:「70点で合格」という**「完璧な戦略」**があなたを守ります。

今、人生の舵を「自分」に取り戻す時

どこまで行っても、焦る心は何処かにあるでしょう。人生のリセットをしたくなる気持ちもあるでしょう。でも、少し深呼吸をし、冷静になって見てください。焦る必要!って実は余り無いんです。いや、あせるよりも先にマイペースで楽しめる生き方を見つける事が大切なんです。

そうなると、やることは共通して一つだけですね。

この知識と戦略を信じて、小さな一歩を踏み出すこと。
クラウドソーシングで仕事探しをしてみる。コミュニティサイトの無料会員登録をしてみる。ハローワークで相談してみる。
これが最重要です。そして、常に心と身体を大切にすることをお忘れなく。

うっちーのXで使っているアカウント名は「@utsulife_info」です。寛解しないだろうと言われ「じゃ、共存すんべ!」と思って付けました。
そして「うつでも出来る」と思って色々と悪戦苦闘はしていますが、何とか生きていますし、これからも生きていきます。
皆様、よろしくお願い致します。

うっちーは、こんな事もやっています。

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