精神科に長く通うと。まだ2年半だけど

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結論からね

 今、通っている精神科医との関係は良好だと思うし、そこに居るケースワーカーやカウンセラーの人たちとも気楽に話せる。私にとっては、緊張はするけどホッとできる場所の一つです。
 患者さんは、名前では呼ばれず受付で渡される番号札の番号で呼ばれるから、プライバシーにも配慮されていると思うし、受付の人たち(かなりメンバー変わったけど)基本、レディースは気さくな人が多くて楽。ただ、メンズは何だか緊張感と言うか…慣れない雰囲気が強くて、もう一つって感じです。患者さんにもお行儀の悪い人はいないし、待ち時間が長くても、そんなに苦痛に感じないで済む。
 アファメーションや瞑想の話をしても基本、受け入れてもらえるしのも楽だし、背中を押してもらえている気がしてくる。タバコも「本当は血管を収縮させるから良くないけどね…まぁ、うっちーは糖尿あるし仕方ないよね」で気分転換のタバコも笑顔で許してもらえるし。内科で糖尿の検査結果を話すと良好な内容なら喜んでも貰える。
 なので、通い続けるなら、ここが一番良いと思っています。

精神科医との出会いから振り返ると

 ただ、ここに通うことになったのは、前にも書いたと思いますが、ある意味「仕方ない」と言う選択でした。HPは美しすぎるくらい良く出来ているし…が、却って審美歯科的なイメージでマイナス。初診時のヒアリングについて予約で聞いてみると「人によって変わるので何とも」と曖昧な返事。それでも、切羽詰まった気持ちの中で「明日にも薬飲まないとヤヴァイ」と思ってカレンダーを見ると木曜日。他にも良さそうなところを探してみたけど「来週になりますね」とか言う返事ばかりで、とても自分の「ヤヴァイ」を解決できない。それで木曜日も診療してもらえる今のクリニックに決めたと言うわけです。
 最初はケースワーカーによるヒアリング。希死念慮の有無や睡眠状況などを30分ぐらい聴かれて、まずは終了。ただ、この時点で、この人が医師だと思っていたんだけど(😁)。
 そして「○○番さん、診察室へ」と呼ばれ、ドアを開けると別の人が座っている。なんか冷たい印象だった。で、もう一度、希死念慮について聴かれたりしながら「今、自分の点数をつけると何点?」と質問されたので「1点かなぁ」と答える。なんか事務的な印象。そして「うつだね。診断書出すから、明日にでも会社へ行って休む手続きしてね」で終了。自分としては、もう少し、フォロー的な言葉があるかと思ったけど…無し。「ハズレかな?」とか思いながら帰宅。

何度か通っていて

 何度か通っていても基本は事務的。ただ、薬の副作用の有無や調子の変化を聴かれ、それによって処方が変化する。というのを繰り返す。この頃は週一回の通院。そして、毎回繰り返されたのが「今日は何点?」「2点かな」とか「また1点」とか。その変化の理由を尋ねられると「Blogが書けない」「寝ちゃう」「集中できない」と言う事。そして何度目かに「朝の散歩が良いから、してみて」と言われるようになる。
 この頃の自分は「自分を追い込む」と言う健常の頃からの癖が抜けておらず、散歩と言われたら「一万歩!」とか考えていた。でも、iPhoneのアプリで見ても、時速1kmぐらいしか出ていない。それで一万歩は無理。だから翌週には「一万歩を目指してるんだけど、できませんわ」と報告。すると「疲れるような事はしなくて良いから!5分でも良いから、歩いてみて」と初めて笑って指導されたような気がする。
 そのうち、時速は上がらなくても、ちょっとずつ距離が伸ばせるようになってくる。通院しても点数も聴かれなくなってくる。そして、傷病手当金や自立支援など会社からの連絡もあったし、時期的にそろそろという事でケースワーカーとの面談もして、諸般の手続きが始まる。また、生活が厳しくなってきた(有給完全消化)頃にはケースワーカーから助成処置で使えそうなものをアドバイスされるようになったりもした。
 多分、初対面の頃は能面のような表情だったはずだけど、この頃から少しずつ自分の表情を取り戻し始めた気がする。何故、判るかと言うと、笑ったりすると頬の筋肉が痙攣したから。長いこと表情を失っていたことに改めて驚いたのが、この頃かな。

障害者手帳、障害年金の受給で

 生活困窮という事でケースワーカーから紹介された区の外郭団体から「時期が来たら障害年金は考えておいたほうが良い」と言うアドバイスを貰うようになると、障害手帳の受給資格が出た。正直、通院しだしてから「2-3ヶ月で復職だよね」と思っていたのだが、そんな期間はとっくに過ぎていた。そして障害手帳を申請。正直、診断書代は痛い出費ではあったけど、手帳によるベネフィットは少なからぬものがある。ケースワーカーも「うっちーさん、神社仏閣巡りしてる?なら障害手帳があれば移動費用が安くなるし、取ったほうが良いよ」と言われた。「何だか、甘えてるような…怠けてるような気がして」と答えると「うっちーさんはね、病気なの。そして、そういう病気の人が臆せず出かけられるようにする制度が障害者手帳の一つの意義だから、有効に使おう!」と言われた。これは正解。プロのアドバイスだった。
 そして暫くして、障害年金の時期、外郭団体からは「社労士で成功報酬型で請け負ってくれるところがあるから」と連絡を貰った。医師からは「一度、ケースワーカーと面談するのが、うちのルールだから予約入れるね」と言われ、面談。この時はいつものケースワーカーではなく知らない人が対応してくれた。そこで「社労士を使ったほうが良いのか?」と聴くと「心当たりがあるなら、使った方が良い」と返答。ちょっと納得が行かない気がして、ちょっと外郭団体への連絡は間を置いておくことにした。そして、次の通院日…この頃には二週間ごとに1回の通院、カウンセリングがあり、そこで「うっちーさん、年金申請するんだって?でね、その事で先生なんかとも話したんだけど、うっちーさんなら独力で書けるんじゃないか?って」言われる。「じゃ、社労士無しでも行けそう?」と聴くと「そうそう。その為にもね、まずは社会保険事務所へ行って相談して、書式貰ってみて」と言われる。
 翌日、社会保険事務所に予約。運良く「今日、空いている時間があるから、来れますか?」と言われて即答OK!。そして事務所へ。そこでの面談相手は社労士さん。で、支払われる見込みの額なども聴くとケースワーカーから言われた額よりも僅かでも大きい。「どうしてなんですか?」と聞いたら「厚生年金に入っていた加算分があるからね」と教わる。そして、もう一つ、こちらからの質問「社労士さんに聴くのも野暮かもしれませんが、申請には社労士さんに委託したほうが良いんですか?」と。すると「いや、特に必須じゃないし、まずは書いてみて。それで辛くなるようだったら、相談してみたら?」と言う回答。これで、言ってみればセカンドオピニオンもゲット。自書分は自分で書くことにする。
 この頃に、医師とカウンセラー、そしていつも話していたケースワーカーの連携があっての判断だと理解することが出来た。

そして今。

 今は、能面では無く、時には冗談も言えるくらいの関係性もある。そして、さっきも書いたように自分で「良かれ」と思ったことを尋ねる事もできる。関係性は良いと思う。事務的な話しだけではなく、今、何が変わってきたのか等、医師としての所見も言ってもらえるし、大体、自分が考えている通りのところで合意形成が出来ている気がする。
 これが初対面の印象で「別のところにしようか?」となって、ジプシー化していたら、かなり違っていたと思う。また、良くこのBlogに出てくる住職さんとの会話でも「瞑想とか、結構、勧めてくれるし、タバコも渋々だけどOKって言ってくれるんですよね」と話すと「そりゃ、良い先生に出会ったね」と褒めてもらえる(先生をなんだけど、自分も嬉しくなってくる)。
 うつって辛いけど、こういう出会いがあるのもうつになって良かったと思える一つだったりする。

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