うつの中でのルーティーン

こんなタイトルだと

 普通、通院だとかの話になると思いますが…、それよりも日常生活やうつ病対策について書いていきます。

ルーティーンの破壊と再生

 うつの診断を受ける前、殆どがリモートワークでしたが起床時間は一定でした。よくサラリーマン生活をしていると「明日は直行だから、遅くまで寝てても良かった」なんて話になりますが、私の場合、12時に寝ても3時に寝ても基本は6時に起床。早めにオフィスの近くのセルフカフェでコーヒーを飲んでから出勤と言うスタイルでした。これは「オシャレな朝」と言う訳ではなくて、こうでもしないと職場でも客先でも行く気になれなかったというのが本音です。
 これがうつの診断を受けて休職となると何時まででも寝ていて良いわけです。しかも睡眠薬も飲んでますから、6時に起きるのは至難の業。寧ろゆっくり寝ることが医師からの指示だったりもするので、最初は、寝られるだけ寝ていました。
 これが治療から1ヶ月ぐらい経ってですかね…「朝の散歩は良い!と言うのは立証されているから、頑張ってみて」と言われ、
 ・朝、8時起床
 ・朝食
 ・散歩に出る
 ・シャワーを浴びる
 ・疲れて寝る
が日常となります。(医師からは「疲れるまで歩く必要はない!」と言われましたが、疲れて無くても寝てましたね…笑)。

最近は?

 回復期に入る前からは、7時半起床に早めて朝食、そして二度寝で10時半起床へと変化します。そして散歩はなし。その代わりとして近所のファミレス(現在はシェアオフィス)へ通う事にしています。ただ、つい最近の事。睡眠薬なしでも眠れるようになりました(笑顔)。3ヶ月ぐらい前に、一度、チャレンジしてみたのですが、その時には2時間おきに目が覚めるし、疲れも取れないので「あー、必要だよなぁ」と思い知らされたのです。が、最近は夜になると眠くなることが多く、医師とも相談して「眠れない時だけにしてみるか」となったのです。そして、チャレンジ初日。やはり眠くなって来たところで夜の服薬。その中にある眠剤には手を付けずに寝てみました。で、結果がチャレンジ成功。
 このチャレンジの一因は、朝の二度寝です。眠気が後を引いているのかと考えて医師と話をして、このチャレンジに至ったのです。が、こちらは相変わらず眠い(笑)。ただ、ボランティアの関係などで午前中から移動する必要があると、二度寝は出来ないんですが…。これは眠剤を飲んでいる時から一緒。そして、二度寝せずに出かけると、バスや電車で寝る!んですね。幸い、と言うか奇跡的に寝過ごす事はないのですが、かなりグッスリと眠っていたりします。一度は、用事が終わった後で立ち寄ったカフェで一時間ぐらい居眠りしたこともあります。
 ただ、いずれにしても二度寝の習慣は止めたいなと思っています。少し時間を有効に使いたいなと言う意欲が出てきたって事かもしれませんね。

能力は落ちたか?

 正直、集中力は落ちています。最悪な状況は脱していますが、やはり先日のように(心の)疲れが溜まるとどうにも何も出来ないと言うことになります。ただ、健常だった頃のようにアドレナリンを出して無理やり集中力を出すような事はないので、能力が落ちたと言うより、作業の仕方が変わったという事で自分を理解しています。
 もう一つ、集中力に関係するところでは「不注意」と言うヤツですね。これは、様々な対策をして、少しずつ実績を上げています(笑)。それは「落とし物対策」と「アポ忘れ」です。酷い時には、財布や定期入れを落としたりが頻発、しょっちゅう交番や警察署のお世話になりました。そしてアポ忘れも酷く、決して軽視していたりという訳ではないのに、時間や曜日を間違えて認識していたりしたので大失敗したことが何度もありました。時にはクリニックから「今日、予約入ってますよ」と電話され、慌てて予約時間の変更をお願いして家やオフィスを飛び出すことも度々でした。しかも、iPhoneにメモしている時点で間違っていたりしてるんですから…。
 医師に「これって、ボケの始まりですか?」と聞いたら「そうじゃないね。集中力や注意力が不足してるのよ」と言う返答。時間と共に少しずつ良くなるよね。という事だったのですが、奥さんの立場にすれば堪ったものではありませんよね。そこで、小銭関係は100均で売っている小銭入れをストラップでバッグに括り付け、またバーコード決済を多用することでiPhoneで済ませ、お札が入っている財布を出し入れする機会を極端に減らしました。
 定期入れも同様にバッグに括り付けて万全です。
 それでも忘れ物などは(きっとそもそもです)多いのですが、それでも対策してからは、かなり軽減されたように思います。

話すこと

 急進期。話すこと自体が苦痛でした。表情も気づかぬ間に失っていました。ですから、今でも多分そうですが、大きな声で会話することが苦手です。耳の遠くなった父親からは「もう少しでかい声で話してくれ」と言われるものの、それが出来ないんですね。表情は今でこそ取り戻しましたが、回復期に入った頃なんでしょうか…奥さんに笑顔を見せようとしたら、頬の筋肉が痙攣していました。これは鏡に向かって練習して克服。最近はスマイル100万円ぐらいの価値は出ているんじゃないでしょうか。
 ただ、声に関連し、かつまた運動量が減ったこともあって、全体の筋力や心肺機能は落ちていると思います。以前も書いたと思いますが、動悸に悩まされていた頃から、できるだけ心拍数を上げるような動きは避けている事も影響しています。そして、もう一つが横隔膜付近…呼吸筋ですかね?の痙攣です。何故か深呼吸では、それほど起きないのですが…溜息をつくとお腹が「バクバクバク」っと痙攣します。これも話すこと、大きな声を出すこと、深い(荒い)呼吸が減ったことが影響しているのかと思います(少なくとも投薬の影響は考えにくいねby医師)。これは中々不快なんですが、それでも動悸や気持ちの落ち込みのように長く続くものではなく一瞬のことなので耐え難い悩みにはならないのが救いです。

こんな変化を受け入れながら

 人間、時間と共に劣化も変化も、成長もするものだと昔から思っています。うつになって経験している、こういった変化も、その一つだと受け入れる事にしました。別に他人と比較する必要もないし、ただ奥さんに迷惑を掛けているのが申し訳ないんですが…、両親とのコミュニケーションを取る時間も増えましたし、仕事をしながら感じていたフラストレーション。特に「不正義」「不誠実」と感じる事とも切り離されています。それは生きていれば、多少は感じる事もあります。が、職場と違ってお付き合いをご遠慮すれば良いだけなので、かなり気楽に構えられます。
 逆に、こうなってくると他の人の「誠実さ」を感じる事も増えてきます。これは収穫ですね(笑)。
 だから、うつで良かったと思えるんだ!って感じです。

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