住職さんとの四方山話
2日間のお休みを頂いたblogですが、再びよろしくお願いします。
今回のお題は、先日は、いつものお寺で住職さんと四方山話をして過ごした事を取り上げています。中々贅沢な時間の使い方をさせていただいた中で、ぶっ壊れている記憶中枢に残っている話をメモ代わりに書いておきます。
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お賽銭の電子化
とある神社はお賽銭を電子決済できるようにしています。これが時流なのかと聴いてみました。と言うのも小銭の預け入れが手数料で赤字になるケースもあったりするからです。すると「うーん、逆じゃないですかね」と言う見解でした。
その心は「ご浄財の中からお寺が手数料を収めると言う順序なら仏様も納得するはずなんですけどね。ご浄財から勝手に手数料を差っ引くような形をとるとカルマが溜まる気がするんですよね」ということでした。つまりは物には順序があると言う話です。
例えば、電子決済なら、当然、それ自体にも手数料が掛かります。が、基本、カードブランドの規約で価格に手数料を上乗せして販売・サービス提供することは許されていません。ですから、銀行などへの預け入れの前に、カードやバーコードの手数料まで差っ引かれる形にさせるしかないのですから、二重にカルマが溜まる可能性があると言うことです。
ただ、問題は数年前にも私の氏神様で賽銭泥棒と言うより賽銭箱破壊が行われたことです。特に木で作られた賽銭箱は高額です。ですから賽銭泥棒が破壊的な行動をすると、その損害も大きい訳です。それでも、そのリスクは仕方ないものとして神社仏閣はお賽銭を小銭でも受け入れていると言うわけです。
最近では神社マニアのような人がYoutubeやテレビで「賽銭はお札で」とか発言をしていたしていますが、小銭なら手数料が、お札なら賽銭泥棒がという二律背反が起きてしまうんで、考えものですね。
合う神社仏閣、合わない神社仏閣
Youtubeや神社紹介サイトなどで「貴方に合う神社は」とか「貴方の属性で考える、行くべき神社」などが紹介されています。私の「八百万の神々」では、それには触れていないのですが、どうも、この説が流布されているのが気になって話題に挙げてみました。
住職の見解は「本来、私なら『水』が相性が良くて、お稲荷さんとか合うはずなですけど…ダメだったりするんですよ」と。私自身、別に相性は関係なく、お参りして気の良い感じの神社仏閣をホームにしていたりするんですが、どうも同じ見解のようです。住職は「住吉大社は大丈夫なんだけど◯◯稲荷はダメなんです」と。私の場合は、一時期、手当り次第、足の向くまま気の向くままで神社仏閣巡りをしていたので、その中で「あー、ここにお参りしてよかった」とか、「不思議な雰囲気だなぁ」とか思うと再訪して確かめてみたりするわけで、基本、御祭神や御本尊には関係なく、その境内の中の雰囲気で考えていました。今から考えれば、うつの発症直前には某心霊スポットで有名なところの近くのお寺にも参拝し、結果として心霊スポットにも足を踏み入れていたのは…アレだったのかもしれません💦。ただ、先日も書いたように、空いている時間に力のある神社仏閣にお参りしたほうが良いと言う私の体感と、住職が言う「業」の渦巻く状況とは非常に似たものがあるようです。
もし神社仏閣でパワーを頂きたければ、何度か足を運んで自分が心地よいかどうか、それを見極めた上で、空いた時間を見計らって本気でお参りすると良いと思います。
金運・宝くじのご利益で有名神社仏閣
世の中には「金運」「宝くじ当選」のご利益で有名な神社仏閣が多くあります。私だって結構お参りしてたりします。ただ、どうも気持ちが悪いんですよね。住職と同意見なのが「まさに業の世界」なんですね。よく「パチンコ屋は気が悪い」なんて話も聞きますが、その通りで我欲のためのご祈願となると業を正面からぶつけに行くわけです。御神徳やご仏縁なんて関係なしに「ご利益ください」となると、神様も仏様も疲れちゃうわけです。それに、多くの神社仏閣は、元々、地のチカラが湧き上がっていた所だったのに、それが、どんどん業にまみれてしまうと言う事も言われていました。
私としては、今でも地のチカラは残っているし、信心深い人がお参りすることでご神徳やご仏縁をいただけると思っています。それだけに、心清らかに、静かな時間にお参りするのが良いかと思いますね。
時代による仏像の変化
国宝レベルの有名な仏像となると白鳳時代や平安時代、鎌倉時代ぐらいに限られてきます。一つの理由は「古いから」と言うこともあるのですが、現代でも有名仏師はいるものの、時代を越えて崇敬されるような仏像には中々会えないのが実情です。その一つの理由として住職が言うのが「昔の人は仏様が見えていたのかも知れませんね」という事でした。
このお寺には鎌倉時代に作られたお不動様もいますが、時代が下るに連れて「人間ぽくなるんですよね」と言われていました。これは確かにそうかもしれませんね。西洋などでも、キリスト教やギリシャ神話の世界を描いた彫像や絵の多くは、古いものが多いわけです。近年の作となると、どうも「なんかなぁ」と思うんですよね。実際、ドイツやスペインにも行きましたし、東南アジアですがイスラム寺院にも行ったのですが、どれも新しいものとなると形は立派でも「聖地なん?」と思うことがありました。洋の東西を問わず、技法・技術が向上しても、神仏を崇敬する心がもしかしたら、昔の人とレベチなのかもしれませんね。
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