目に見えないから

障害の等級基準が分からない

 今日、久しぶりのお取引様と電話で会話をしていました。ご高齢のお母様の介護も忙しいのですが、何となく長電話になってしまいました(笑い)。
お母様はパニック障害。私が気楽に勧めたので障害者手帳を取得されたそうです。但し、ご高齢での取得は珍しいようで、私の余計な助言になってしまったかも知れません。
 その中で話題になったのは「どう言う基準で等級を分けているのか?」です。幸い?お母様は1級だったそうです。折角なので「なら、良かったです」と申し上げました。ご高齢で介護の負担も大きい中で3級では扶助が有効にならないかな?と思ったからです。
そこで「うっちーさんは何級?」と聞かれたので「2級です。最初は3級だったんですけど、障害年金を申請した時に2級になって。どうも、それと平仄を合わせているようです」と答えました。

一級と二級。何が違うのか?

私自身は、この問いに答えを持っていません。一応、開示文書があるので検索されれば、各等級の基準は分かります。ただ、実生活での違い…例えば同じ人でうつ病だったとしても激鬱の時と平時は違います。平時でも健常と発症してからは違います。どこに基準を置くのか…。また1級については分からないです。経験が無いから。ただ、2級と3級は経験しているし、2級が激鬱でも息は出来る事は知っています。でも、キャ官的指標、他覚的症状が判りません。そうなると2級から観た1級はとてつもなく辛い症状としか言いようが無いのです。それだけしか判りません。そして一級ならば「特別障害者」と言うカテゴリーに分類されます。

他の障害者より楽?

時々、精神障害が他の障害よりも楽だと書かれているものを見かけます。多分、外観を見て思うのでしょう。幸い、私も外見上は五体満足。脳がぶっ壊れて、色々とバグった注文を全身に出しているだけの障害です。ただ、だからと言って、他の障害者のように「自由に身体が動かせるじゃないか」「短時間労働ならできるだろ」というような書き込みを見ると悲しくなることがあります。

自由に動くようで動かない身体

以前のblog「うつ病の症状」でも書きましたが、うつ病は身体の各所に症状が出ます。そして、社会人として大事だと私が考える「集中力」と「時間厳守」が非常に困難です。集中力は短時間しか持たず、また午前中は寝ているか起きているか自分でも分からない時間です。たまたま今日もXで11時頃に「今日の昼食は何ですか?」とそれほど親しくも無い方からDMを頂きました。「今、朝食を終えたところです」と返すと、「自由な生活が羨ましい」と返ってきました。その方から見ると自由でしょう。が、今朝は中途覚醒で5:45に目覚め、そこから奥さんを起こしても良い時間まで起きていようかと思ったのですが、二度寝。そして、奥さんに起こされたのが10時過ぎ。決して自由な時間を過ごしていたのではなく、自分の睡眠時間のコントロールができないのです。それを羨ましいと言われても…「DMを送って詐欺をしたいなら、プロフぐらい見ろ!」としか思いません。まぁDMでガンガンとコンタクトしてくる人は、大抵、詐欺師だと思ってますから。許してください。笑い。

脱線しましたが、過眠、不眠のコントロールができない事は、結局、その日のパフォーマンスにも影響をしますし、勤務という観点では「遅刻魔」「朝弱い人」とレッテルを貼られる訳です。もう少し書きましょうか。フレックスタイム制がキチンと生きている会社なら良いでしょう。事前登録になっておらず、もっと酷いところで言えば…午前9時にエレベーターがラッシュにならない会社なら。ところが、会社説明ではフレックスタイム制と謳いながら、実際には9:00、あるいはそれより前から朝礼が始まるのが当たり前。事前に登録した時間に出社しなければ遅刻。これではフレックスタイム制の本旨とは違うのではと思うのです。

前者は「制度はあれど機能せず」、後者は「勤務時間選択制度」でどちらにもフレキシビリティはありません。

このような会社で「眠剤が効きすぎて、ギリギリで出社です」「眠剤が効かずに寝てなくて早出しました」じゃ、きっと「約束が守れないよね」ですよね。例えば私がやっていたコンサルテーション職だと午後の予定しかお客様には組めない。そうなると一日、2アポが最高です。午前から動ければ3アポ入れられるのに…。と言われても仕方ない。絶好調の頃の私なら「おー、上等じゃねぇか。じゃ、毎日3アポ入れるようにしてくれ」と返したでしょうが。笑い。

集中力が持たない

集中力が持たない。これには幾つかの出方があります。一つは先のblogで精神科に行くきっかけのような形で自分が会議に入り込めない状態です。聴いているのに、理解が追いつかない。発言しなければいけない場面で踏み出せない。そんな問題があります。
もう一つは、後に疲労が激しく出ると言う状態です。ストレスによる症状は時間を置いてから自覚できるものが大半です。蕁麻疹は翌朝出ることもあれば、翌週出ることもあります。倦怠感も即現れる事もあれば、3日後に出ることがあります。だから、警察は「関連性が立証できない」として精神的ダメージには、ほぼ関与してこないわけです。

睡眠コントロールができない

これが、健常の方とお付き合いする上で、一番厳しいところかも知れません。今まで二種類の睡眠誘導剤を使ってきました。最初のものは最近まで使っていましたが、細かい中途覚醒が酷くなり、朝が起きられない。
今の薬は、良い感じでスタート出来たのですが、今は未明に中途覚醒が起きることが当然になっています。
この中途覚醒でスッキリと目覚められれば問題ないのでしょうが、激しい倦怠感と頭痛があり、これで起床するにするのは、かなり厳しい。結果、タバコを吸って安眠系の音楽をかけたりして、徐々に眠気が戻ってくるのを待つだけです。この時点で6時頃になっていますから、二度寝すると9時か10時になるのが当たり前になっています。ここで、やっとシンドい感覚が抜けて目覚める訳です。簡単に言えば、睡眠を全くコントロール出来ないのです。疲れているから眠れるのか?そんな事もありません。瞑想して落ち着いてから寝れば?と言われても、毎晩、瞑想しています。おそらくは心の中にあるストレスゲージの針の位置が影響している気がしていますし、期待もしています。

頓服(抗不安剤)は用法に注意が必要

予測不能なストレスに対応する為に、頓服あるいは常用薬として処方される即効性のある抗不安剤があります。ただ、この薬(ソラナックス)には用法上の注意があります。特に大きいのが「運転に注意です」運転は、注意力を全開にする必要があります。が、注意力を下げる可能性が高いですし、この薬は眠気も誘発します。このため、運転する事は避けるべきとされていたりもします。これが結構、厳しい。

運転をしている間にパニック発作が起きたらどうしよう。動揺するようなことが起きた時には。と心配も現実に動悸が起きることがあります。そうなるとクルマを運転しながら、あるいは路肩に寄せて深呼吸するしかありません。飲み物は必須です。水分を取ることで、やはり落ち着く所があるので。こうして対応しなければならないので、必ずしも頓服が万能薬にはなれないのです。
他にも抗不安剤はあるだろうと言われますが、その代表格のサインバルタは服用しています。しかし、これが効果を出すまでには日数が掛かるのです。即効性がある抗不安剤は非常に限られているのが現実です。

こう書いていくと…どうでしょうか?

ここまで書いて「それだけでしょ」と言うなら、同じ苦しみを持つ人を雇用してください。正規の給与で。と言いたくなります。
私の会社でも、必要と余裕があれば人を雇うつもりです。当然、その中にはうつ病を始めとした精神疾患の方も視野に入っています。ただ、自分の症状を考えると重圧が掛かるポジションは厳しいと思います。そのため、例えば、こうしたblog編集やSNSの管理更新などの作業をお願いしたり、特技を活かしていただくような場を本人と話し合いながら探していくことになると思います。そうなると、全くの正規雇用となるか田舎は不透明です。同じ志を持っている人でも、週5日勤務、7.5時間程度と言う今の常識的な勤務体系を除外する事や、日中、健常者に合わせて働かずに済むような形を考えなければなりません。そのためにツールを活用することも必要でしょう。が、これはやり遂げたい夢の一歩なので、必ず実現します。笑い。

他の障害者に比べて就業が困難になりやすい理由

こうして書いてきたことは、精神疾患の皆さんが他の障害者の皆さんに比べて就業が難しい理由の一例です。ご理解を頂けたでしょうか。
更に寛解をしていても再発リスクが有ることを本人も雇用者も理解していなければなりません。経済的な理由で無理をしてしまっては、再発して本人が不幸になるだけです。
私自身、健常だった頃に詳しくは伺いませんでしたが、契約として精神疾患の方と思われる方と仕事をしました。非常に優秀な人で、上司にも折衝をして、かなり柔軟な勤務体制にしてもらいました。朝は規定よりも1時間遅れを認め、定時には上がれるようにしていました。それでも「厳しい」との理由で離れてしまわれました。その時の本当に申し訳無さそうな表情は今でも忘れられません。
他の障害者の方(軽度の脳性麻痺、下半身不随など)とも仕事や同僚としてお付き合いもしていました。が、基本的にバリアフリーを考えていれば大丈夫でした。が、精神疾患は、本人にしか分からないバリアがあるのです。それを共有するところから、始めなければステップを勧めていくことはできません。それは受け入れ側が石頭だったら無理でしょうが。


うっちーは、こんな事もやっています。

ご相談ありましたら、どうぞ(ココナラですから、お互いの電話番号やメールアドレスは開示されません)

メールなら↓

心が弱って言葉に詰まる方に文字で対応します 言葉にしづらい方、うつ病の立場で様々な心の悩みを伺います!

電話なら(2つあります)

うつ病の人が出来るだけ丁寧にお話を伺います 精神疾患を理解されない!悩んでいる方に寄り添います!

小さな愚痴から大きな愚痴までお聞きします 思い切って声にしてみる事で、スッとすることもありますよ!

お気軽にご利用ください!

手作り品・工芸品の越境ECサイト 叶願(かなってる)

工房・作り手を募集しています。そしてスポンサー様も!

下のフォームでお願いします!

叶願(かなっている)英語版

    Follow me!

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です