月の満ち欠けと精神疾患…関係あり?

 狼男の話しや女性の周期、犯罪発生率や精神状態にも影響があると言われる満月、そして月の満ち欠け、精神疾患の症状に影響はあるんでしょうか?

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「引力が関係している」説

 月の満ち欠けと同様に言われるのが潮汐、つまり潮の状態ですね。よく台風の中継で「本日は大潮に当たり満潮時には高潮に注意してください」なんて言います。これって、月の満ち欠け事態よりも月と太陽、地球の位置が影響しています。つまりこの3つの星が一直線になると地球が引っ張られる状態になって特に液体の海水の水位が高くなったり、逆方向で低くなったりする現象です。
 私の身近なところで言うとミナミヌマエビと言う淡水で繁殖する小さなエビは大潮の時に発情したりします。ただ、この大潮は満月か新月の前後を含むので、先に書いた通り満ち欠けそのものとは関係が薄いように思います。

「満月」に限定して体調の変化は起きる?

こんな文章を見つけました。

~ 満月の夜には出産が多いとか事故や犯罪が多いってホント? ~
よく満月の夜には出産が多いとか、事故や犯罪が多いとか聞きますよね。人間の血液の組成は海水の組成と似ているので月の引力の影響を受ける、とか言われたりもします(これは物理学的にいかがなものかと思いますが)。
この「満月にいろいろ起こる説」について統計的な根拠があるのかどうか調べてみました。統計的な根拠がある程度示されているものとしては、精神科の医師であったA.L.リーバー博士の「バイオタイド理論(biological tides theory)」というのが有名で、博士自身の臨床経験に基づいた月と人間の精神状態や身体状況を関連付けた事例を集め、統計解析も行われている、というものですが・・・。その著書を読んでいないので、私としては判断材料が不足してはいるのですが、どうもその著書の統計解析の方法は恣意的で偏った分析をされている・・・ということで、現在では科学的・医学的には否定されているそうです。
日本で実際にこれまで起きた事故の件数や出産数を調べても統計的には満月や月の月齢とは関係が見られないとも言われています。ちょっと残念、というか多少寂しい感じもしますが、やっぱりそうだろうなぁ、とも思います。

月の満ち欠けに関係する!?お月様と体調のお話」からだカルテ

 ただ、こう書かれているものの、続く節では

ただ、助産士さん達の間では伝承的に「満月には出産が多い」と信じられているという話もよく聞きます。実際の出産数との統計的な関係が見られないのは、現代医学によって計画出産や帝王切開分娩など出産日がある程度コントロールされているせいであって、もっと自然に分娩していれば関係が見られるのではないか、という説もあったりします。

月の満ち欠けに関係する!?お月様と体調のお話」からだカルテ

 と、出産との関連性には「可能性」が残っていますね。( ̄ー ̄)ニヤリ

東洋医学では

 東洋医学では、中国だけではなく、インドのアーユルヴェーダなどでも月の満ち欠けと健康などの関係性が説かれています。
 ある意味、西洋医学との共通性は「伝承」「体験」にあるように思えます。
 東洋医学の場合、特に中華圏では「陰陽」として新月と満月の関係があるので自然な流れではあるのですが、これだけを取り上げても、何かしらの関係性があると思うと、メンタル不調にも影響はあると思います。

メンタル不調の最たるもの、それは犯罪じゃない❓

 例えばアルコールを飲むと「気が大きくなる」タイプっていますよね。散財しちゃったり、乱暴になったりするタイプ。アルコールは神経毒ですから、メンタルに変調を与えるのは当たり前で、その結果が、散財と言う自己犠牲(?)あるいは快楽主義、乱暴は犯罪性を伴う訳です。
 これを考えると、冒頭に書いたように「犯罪が多い」と言う逸話もあながち無視しちゃいけないいと思います。
 その視点で調べてみると、概ね「犯罪傾向と月の満ち欠けは関係なし」と言う立場の論文が目立ちます。ただ、こんな論文もあります。

月齢と殺人-新聞報道の統計学的検討

この中で、

満月と狂気については、1970年代から80年代に民間伝承との関連から研究がなされているが、近年、てんかん発作と満月の関係などが科学的に詳細に研究され、結果はまだ一定しないが、これまで神秘と考えられていた現象も、精緻な測定機器の開発や基礎理論の整備により、科学的な視点から解明されていく可能性が高い。その際、それを導くのは、現象学的記述であり、客観的かつ正確な調査であろう。民間伝承に関する実証的研究として、月の人の心理に対する影響は古くから語り継がれてきている。最近では、てんかん発作と月齢についての研究や、海洋生物を用いた月齢と内分泌系の動態調査などが行われてきている。ここでは月齢と殺人について、新聞報道をデータベースとして先行研究と比較検討した。満月や新月の際の殺人件数の増加については、幅を大きく取れば、先行研究と類似の傾向がみられたが、結果として報道件数の比率が予想より少なく、更なるデータの集積が望まれた。それよりも、満月から下弦にかけての月の欠けて行く時期には、上弦から満月への月の満ちてくる時期に比べて、殺人件数が波状の増減を示しており、殺人生起に何らかの影響があることが示唆された。これまで迷信と片付けられていた現象も、その因果や関連を詳細に真摯に検討することで、科学的説明が可能になることが示唆された。月というよりは夜の明るさが影響している可能性(Baxendale他、2008)を指摘する研究も現れている。

上記より引用

 と月、あるいは満月の明るさなどが影響しているという見方があります。また、こういった研究は今も幅広く続けられているということなのです。そして

今回の調査でも、Lieberの2つの調査でも、新月前後、満月前後に殺人事件が生起し易いことが指摘された。新月から満月まではなだらかな増減を示し、満月から新月までは概ね急峻な波状の変化を示していた。新月から満月への変化は、月の引力が徐々に高まる時期であり、それは漸増の形で人間への影響力を増す可能性を示している。一方、満月から新月への変化は、狂気の絶頂からの減衰を意味しており、狂気を引きずりながらその狂気が漸減していく時期であるが、狂気の名残はいまだ存在し、残り火に小さく火がつくように、行動化が生起しピークを何度か形成する可能性が示唆される。

上記より引用

としています。ただ、意外にも「今回の調査」とされている内容では報道件数が少なかったり、あるいは期間が短いためLieberが20年に亘って研究してきた資料に比すると弱い面があるようです。
 ただ、こうして科学の中で「月の満ち欠け」が犯罪と言う切り口で人の心に影響を与えているという研究は、もしかしたら、今後、精神疾患を持つ人達が予め医師などと相談して「次の診察までの間に新月と満月があるから、その日の為の処方もお願いします」とか、例えば「今日は満月で寝付きが悪くなりそうだからカフェインは控えよう」なんて言う風にクリニックと共同作業でクリティカルな状況を予防することができるようになるかもしれませんね。
 そうなると希死念慮や夜中の孤独感なども抑止されて、楽になるかも知れません。
 そしてもう一つは「あ、今日は満月だから荒れるな」とか(例えばですよ)っていう風に、周囲でヒステリックに成りやすい人との付き合いも楽(あるいは回避)しやすくなりそうです。
 あー、こういう研究に国費をバンバン使って欲しい!😁

という訳で、かなり上辺ですが、月の満ち欠けと精神疾患の関係をちょこっと考えてみました。
 きちんとした研究レポートがあるだけに、今後の成果に期待したいですね。
 今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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