精神疾患は会社が作っている

精神疾患は心の弱さだと思わなかった私

懸命に仕事をしていた頃、精神的に追い詰められて離脱していった人を見て、私はその人の問題だとは思っていませんでした。全ての人にではありませんが、殆どの人は職場環境に問題があるのが判っていたからです。

外資での日常

私の場合、スタートアップや、NASDAQ上場レベルの外資IT会社が多くて、組織としてのストレスに晒される場面は少なかった。言い換えれば、社内手続きに捉われる必要がなかったので、自由度が高かったのが息抜きになっていたのだと思います。

日本のIT企業では

しかし、日本のIT会社では、手続きが煩雑です。それだけでストレスでしたし、昼飯の時間も規定通り。息は抜けないまま、お客様やパートナー企業との連携を橋渡ししていると、本当に心がすり減るのが分かります。

日本の東証スタンダード…昔の東証二部の会社に勤めていた事があります。すると判るのが、会社に対するプライドが高い人たちと、真逆の人たちの二つの層が見えてきます。この狭間に陥った人たちが心にダメージを受けたのでは?と思っています。が、これをマネージャー会議などで聴いていると「彼は激務だったから」とか「あの部署はキツいから」中には「アイツは意外に弱かったな」と言う暴言も聴きました。

当時はまだ健常だった私は、そんな意見に心の中で言語化できない疑問を持っていたのです。それを言い表したのが「二つの層に陥った人たち」です。

実例です!

ひとつの例ですが、ある会社のある部署ではエンジニアの二割が心にダメージを受けて休職。補給要員が育つまでに、また熟練者が休職し、そこに休職明けの人が助太刀に戻って間も無く再び休職。

激務なのは間違いありません。が、その頃は社長を含めて役員とは、よく会話をしていたので、状況を聴くと「なんとかしないとね」で終了。当該部署の担当役員にも、それとなく聴いてみると嫌な顔をして終わり。彼こそが会社にプライドを持っている人です。逆に当該部署のマネージャーと会話すると「この会社、この部署では俺もそろそろよ」と。彼が全く逆の立場ですね。

全く逆の立場の方が、狭間に陥り易いのです。

お客様やパートナーさんとの調整を片手に、会社からは働き方改革だとか、諸手続きに時間を割かれる。言ってみれば、対外的には前に進めなければなりません。一方で、内部的にそれの足を引っ張るような力も働いています。

ジレンマと違い、二つの違うベクトルで引っ張られるダブルバインドになり、このストレスから心に強いダメージを受けるのです。

真面目な人ほど、このダブルバインドに捕まります。実際、適当に仕事をしてる、しているフリをしている人には関係ない話でしょう。そう考えると、この仕事をしているフリをしている人たちが、上に媚びへつらって生き残っている事。三番目の層が、出世をして会社にプライドを持つ層になることが、二番目の層に異常をもたらしているのでしょうか。

真面目にやるほど陥っていく

私が外資にいた時でも体験した話です。

日本から社員総出で全社会議の為に海外出張をした時です。私は、そんな時はいつも寝る暇が無くなります。昼は会議に集中し、その合間にスペシャリストと言われる連中とのコネクションを作る事に邁進します。そして、夜は日本から来たメールに対応します。その中には昼にコネクションを作った天才くんに質問しなければ解決できないものもあります。当然、即解決ができた方が、お客様にも良い事ですし、私も宿題を減らせますからハッピーなのです。それで、昼はまた会議と日本からの課題解決に動くのです。

その一方で、英語が苦手だからと会議は上の空。日本人だけで寄り集まって日中を過ごし、夜は酒を飲んで寝る毎日の人もいます。外資だからといって、英語が出来ない人は沢山いるんです。もう少し要領の良い人はお客様に「海外出張なので対応できません」と言って、夜は楽に過ごす人もいましたが。笑。でも日本に戻っても、なんやかんや理由をつけて、シビアな話は逃げるタイプだったように思いますね。笑い。

もう一度、国内IT企業での事

さて、日本のIT会社に戻りましょう。ルーティンワークの人たちには働き方改革は良い施策でしょう。が、コンサルティングとなると、そんな事はお構い無しにやるしかないんです…逃げるのがいやだった私には。

すると、簡単にダブルバインドが起きます。もう無理だな。壊れるな。と思って、外して欲しい、負担を軽くしてほしいと上申しても、軽く拒否された事が何度もありました。すると逆に仕事が増えるのです。

上申した相手からすれば「前の相談でも乗り越えたじゃん」と言う理屈です。

が、鋼のメンタルを誇っていた私でも壊れました。どんな鋼鉄でも、何度も圧力を掛ければ壊れます。いわゆる金属疲労です。

思い詰めるまで、仕事をする必要はありません。評価が下がったって良いじゃないですか。

が、そうもいかないのがサラリーマンですよね。前期より評価が下がれば、上司から叱責を受けることもあるでしょう。収入にも影響しますよね。

私には、正解が分かりません。

精神は壊れたのかも知れないけど、それはそれで…

ただ、私は鬱病になって案外、良かったとも思っているので。どんなに辛くても、サラリーマンをやっていた時より、世界観も広がったし、サラリーマンでは出会えなかった人との出会いもできているし。収入は激減しているけども、心は要領の良いサラリーマンや会社にプライドを掛けている人よりも、豊かになったと思っています。

鬱病は辛いです。精神疾患は辛いです。でも、それで違う世界線に移動したような気がしています。

うっちーは、こんな事もやっています。

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