差別と区別。昔教わったこと

うっちーは、長い間、IT系の会社、特に外資系を中心にサラリーマンをしていました。そして、転職も重ねています。そういった中で「勤め人」の空白期間が出来ると転職に不利に働きます。若い頃は、そんな事にはお構いなし。一度は花屋さんに転職したこともあるんです。
それに比較的小さな外資系でコンサルテーションなどをやっていると、国内の多少大きめのIT会社では考えられないような大企業や金融機関のCIOやCTOと呼ばれるような人と会うことも多いものです(実際、手持ちの名刺を見せるまで信用されませんでした😁)。が、花屋は花屋で意外な出会いや付き合いが出来ます。今日は、その中でも印象に残った人との会話と、今の状態(障害者)とを紐づけてカイてみようと思います。

喫茶店マスターとの出会い

 まだ個人経営の喫茶店が、街に一つはあった頃です。店長をやっていた花屋の近くに喫茶店がありました。その街にしては明るくて、空いてる。花屋の狭いスタッフスペースでは出来ない経理作業では集中出来ない時に使っていました。そこでマスターと親しく会話するようになったのは、初回の訪問の時です。私は窓際の明るいスペースでノートを広げ、数字の整理をしていました。
一人だからカウンターでもと一瞬思ったのですが、カウンター席に座った男性とマスターが会話している最中で、そこから少し離れた席についたのです。

男性客が帰った後で

座っていると聞く気は無くても、男性客の声が聞こえてきます。近隣の学校関係者なのでしょうか、生徒との付き合いについて愚痴を言っているようでした。簡単に纏めると「最近の生徒はさー」みたいな感じ。これをマスターがいなしている状態。これが30分ぐらい続いたでしょうか。男性は店を後にし、店内には私とマスターだけになりました。一見さんの私は男性がいようがいまいが、黙々とノートに向き合っている状態です。そこにマスターが話しかけてきたのです。「今の話を聴いてどう思った?」って。「あそこの女子校の関係者なんですかね?そこそこ偏差値高いし…私みたいに底辺高校の教師から見たら楽な話だと思いました」と答えてみました。きっと期待している答えがある雰囲気だったんで、とりあえず当たり障りなく。
するとマスターが「あのさ、時代って言ってたじゃん。どう思う?」と詳細化してきたのです。意図は理解しました。そして「悪さしたい奴はいつでもいますよね。その割合は変わらないと思うんです。ただやり方や道具(笑)は変わるかもですけど」と答えてみました。これがBINGOだったみたいで、そこからマスターと仲良くなっていきました。

マスターの忘れられない言葉

マスターは表では喫茶店、裏では別の仕事をしていて、色々と危ない(違法ではない)話も聴いていました。その中で、一番、印象的だったのが「世の中、差別差別って言うけど、そう言ってる奴が一番差別してんだよな」って事です。その通りだと思いましたし、今でも、そう思っています。彼の信念として外国から来た人間が出稼ぎで日本の風習やマナーに鈍感だと思えば、心の中で馬鹿にする。逆に日本の風習やマナーを理解して行動していれば、尊敬する。コレ自体が「外国人を日本人と比較して差別だと言うバカがいる。なら、俺は差別を続ける」と。仰る通りだと思っています。でも、私は、これを「区別」だと捉えています。

現状を考えて

ややトーンダウンしましたが、多様性や反差別と言う言葉が溢れています。法律上は何だか身体障害者にも、それに遅れる形で精神障害者にも整備がされているようです。企業内でも、障害者が働きやすい環境を整備したり、あるいは窓口対応にも改善の取り組みをしているところがあるようですね。これは嬉しい。

ただ、その一方で「障害者?充分配慮してるじゃないですか」と胸を張る人がいる。ところが「あの時、言いましたよね。私」と言われても思い出せない事がしばしばある。メモは取るなと言われて録音も禁止されて、それで健忘が起きているうつ病患者に言われても、これは辛い。と言うか無理です。
逆手に取って「私、言いましたよ」と言ってもいないことを主張する人もいる。いや、それを言っていないことははっきりと覚えている!。でも、彼らは、それを逆手に取る。
暴言もそうです。私達と言って良いのか…暴言には耐性が弱くなっている。そんな人間に「被害妄想」だの「あることないこと言うな」「支離滅裂だ」と言いまくる人もいる。これは明らかな差別であり、虐待だとも思っています。
障害者手帳などによる扶助は「障害者」と言う一線で健常者と区別された制度だと思っています。うつ病だって障害者です。気分が落ち込むだけじゃないんです。顧客対応するような人は、最低限、精神障害者に対して発して良い言葉、悪い言葉の区別を付けて頂きたいのです。
逆に、それができないのであれば「悪徳業者」として区別しましょうか(😁)

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