老人を狙うリフォーム業者

実家の固定電話が鳴った朝
実家に泊まり込んで居たときです。10時頃、固定電話が鳴りました。既に両親の知人やお店は状況を知っていますから、固定電話が鳴ることは殆どなく、ちょっと驚きながら電話を受け取りました。
「%&’$E(不明瞭)ですが、前にお宅に伺って床下点検して、そろそろ時期なので点検に行きます」と中年男性の声でした。威圧的と言っても良いくらいの話しぶりでしたが、お世話になっている業者さんだと勘違いして「明日なら良いですよ」と言うと「明日は無理だな。でも明後日なら、そっちの方に行くから、オールフリーです」。今から考えれば、丸っ切り矛盾したアポ取りです。が、午前中は鬱くんが元気な状態で正常な判断がつかず、アポにOKを出しました。
待てど暮せど
ところが、その時間になっても現れません。電話を丁寧に掛け直しても出ない。留守電にメッセージを残してもコールバックが無い。そこで、かかってきた番号で検索してみました。すると10件のコメントが残されたサイトがありました。10件全てがクレームのような内容です。つまり「悪徳業者の可能性大」です。
そこで、翌朝、警察に電話をしパトロールの強化と詐欺商法に関する啓蒙活動をお願いすることになりました。実家の近くは独居も含め高齢者が多いのです。うつ病の私よりはマシでしょうが、やはり判断能力が弱くなっている人も多いので、同様の事をされる危険が高いわけです。
警察に電話をすると
一旦、こちらのお願いを聞き入れたところで、こちらからの電話は終了。そこから、色々な動きが始まりました。まずは警察署から折り返し電話です。「これから、警官を向かわせますから、詳しく話をしていただけますか?」という内容でした。
ほどなくして、ドアチャイムが鳴ります。てっきり警官かと思ってドアのカメラの映像を見ると私服の男性です。パトロールとは思えない。で、ちょっと声を厳しめに「はい」とインターフォンで呼びかけると「◯◯建設です。%&’(不明瞭)で伺いました」。ピンと来ました。「やつだ!」と。で、ドアを開け、門扉の外にいる男性と対面です。すると用件は「◯◯さんの家で工事に入るので、車を路上に置きますがお許しください」と言う内容でした。私の中で冤罪事件を作ってしまいました。ただ、ここからが面白い。
彼に事の顛末をざっくり説明すると「いや、◯◯さんの家も同じような被害に会ったんですよ。で、今日、その後始末と言うか、修理に入るんですけどね…。150万も払ったって言うんだから、相当な悪質業者ですよ。」と。この種の業者さんは、床下と屋根(雨漏り)を担当するようですが、下手をすると留守中の家を狙って屋根の一部を壊してから、アポ取りをするところもあるそうです。と言うことで、もしかしたら屋根が壊されているかもと言われ、工事が終わったら見てもらうようお願いをしました。
その直後、婦警さんが到着、再度、事の顛末を説明。パトロールの強化と啓蒙活動…掲示板にポスターを貼るなどをお願いしました。その上で、先程の彼にお願いした作業は、取りやめる事、また、パトロールメモ(パトメモ)を郵便受けに入れて置くと言われ、その最中に近所のお爺さんが「何事?!」と言うので、三度目の顛末説明をしたりして「150万どころか30万が相場じゃない?」と会話して、一気に戸建ての維持管理に関する知識が付いてしまいました。
悪質業者が業界を潰すのでは?
悪質な業者がいるのは、どの業界でも同じです。が、そのような業者が、業界の評判を落としてしまう事に「真っ当な業者」さんは気づいているでしょうか?
リフォームや屋根、床下。住人であっても分からない部分です。そこに「プロ」と称する業者が来たら、それも「早急に工事が必要です」と言われたら、焦りますよね。正常ならアイミツも考えるでしょうが、焦りやパニックになったら、そんな「悠長」な事は考えられないでしょう。
そのような人の隙を突くような稼ぎ方は「悪徳業者」として告発する必要があると思っています。なので、下記サイトにある電話番号は警察に通報済です。