やり甲斐詐欺「師」に見る詐欺罪適用要件の穴

ここの所の警察との戦い?笑いは、元知人にお金を貸した事、その返済が行われていないことに端を発しています。

それを警察「生活安全課」に相談した際、詐欺での立件はこんななのかを聴きました。以後は私の記憶ですし、理解を間違えている可能性はあります。

生活安全課の見解

まず詐欺には4個の構成要件、つまり詐欺として訴える事、起訴する為の要件があります。それが

① 人を欺く行為(欺罔行為)

② 被害者の錯誤

③ 被害者による交付行為

④ 財物または財産上の利益の移転

このうち、欺罔行為は相手側仮に「詐欺師」と呼びますが、詐欺師が最初から騙すつもりであった事を立証できなければならないと言われました。そうでなければ、刑事課は受け付けないそうです。

でも、考えると最初から騙すつもりがなければ、詐欺にならないって変じゃないですか??と思いました。

で、思い出したのが「やりがい詐欺」の名人の事です。私がうつ病になる決定打を放った人です。

やりがい詐欺師

その人は私の元上司。外資も出資している上場会社(と言っても地味な会社)の執行役員。しかしながら、社内では非主流派。ただ、顔の広さもあって新規の技術分野を持つ会社と繋がって、新規事業を起こすことで主流派を見返そうとしていました。と言う人です。

その人の下では、記憶する限り6つの新規事業案が動いていました。しかし、幾つかは外資が相手で英語ができないと取引的にはハンディキャップ出来てしまいますし、そこそこのネームバリューがある相手だと一次代理店として取引することも難しい。

一方、国内企業を相手にすると、適用範囲が狭いケースが多く、そのアイデアが出ないとお客様に持っていっても検討の俎上に乗りにくい。という事で、ほぼ全てがスタックしていました。そんな中で、私が転職し配属された訳です。

研修で脱落者が(笑い)

まず、海外からエンジニアが来て研修をしてくれることに。ここに、うっちー他2人が同席することになりました。で、初日、一人が「ごめん、別件があって」と午前で脱落。二度と現れる事はありませんでした。

予定は5日間。その三日目、講師をやってくれていたエンジニアが効果測定もあって、どのようなストロングポイントがあるのか、簡単にでも説明してくれ。と講習内容の復習を求めてきたのです。残った私と、もう一人です。その残り一人が、英語ができる、インド英語も含めて。と自慢していた人で「すげぇなぁ」と思っていたのです。うっちーはインド英語とイギリスのアクセントの強い英語が苦手です。が、それを克服しているんだから、よっぽどだろうと思っていたのです。が、この講師のリクエストに子どものように「いやだ」と日本語で言い始めたのです。そして急に「用事がある」と言い出したので、「ごめん。◯さん、これ抜けると私だけになっちゃうので、事業部長(執行役員の腹心、組織図上の上司)に許可もらってくれる?」と言い、講師にも、その旨を説明しました。◯さんには電話をする勇気も無く、そしてプレゼンをする「英語力」も無く(実際、無かった)、講習のルームを抜け出すと帰宅してしまったのです。まぁ、普通に考えれば無断欠勤(午後)です。

で、1:1での講習になり、ある意味、有意義なものになりました。実際には他社(メジャーな会社)も入っていたのですが、英語には問題は無かったものの、社内での根回しで失敗していたので参加が見送られていました。これで、言ってみれば、そのサービスを国内提供する権利はマイナーな会社ながら、自社が独占した状態です。

スルスルと動く案件

そのサービスは国内企業でも開発提供されていましたが、既存システムとのインテグレーションが難しくて、大きな工数が掛かる上に、精度が低いと言う致命的な欠点がありました。ところが、こちらのサービスは既に海外の大手企業で実績を上げていて、インテグレーションも楽、その上に精度が非常に高いと、英語が必須と言う以外は、遥かに競合他社を海外でも凌駕していました。そんな製品(サービス)だと売りやすいんです。そして日本語化を自社でやるのと引き換えに、直接、そのベンダーに問い合わせが行った日本企業は、こちらに回してもらうバーターの約束も取り付けました。

すると、大きな案件が動き出します。それもCIOやCMOレベルが会議に出てくるレベルです。私の経験では大抵、一年は掛かる契約までの期間が半年、中には3ヶ月で…しかも、それまで検討していた海外競合他社との契約直前だったのを破棄して、こちらに向いて頂けたりと、こうなると執行役員も社長から驚嘆されるレベルになる訳です。

うっちー会社作るぞ

その頃には2週に1回ぐらい、執行役員と私とで食事をしながらの会議が定例化してきました。そして、案件が契約になりそうになった時点で「うっちー、会社作るぞ」といわれました。そして、ある投資ファンドに紹介され、サービスの説明、案件の状況などをファンドの社長に説明したのです。結果は「OK!」。案件を定期的に報告しながら、半年程度で起業する方向で話がまとまりました。これは、かなり大きな計画になります。そこで追加要員を要求し、その上でインテグレーション等に必要なSE部隊の育成をお願いすることになります。

そして、トントンと(?)

契約が成立します。一気に3社。これで、本来なら私の役割はほぼ終わり。次に控える案件にチカラが入る段階です。ただ追加要員も育っておらず、SE部隊も研修予定と言う状態だったので、上流工程まではやって欲しいという事で、荷重負担であることは言った上で、仕方なくやることになりました。そして、SE部隊のリーダーがオーストラリアに研修に行くことになったのです。「あいつ、英語は大丈夫だとは言ってるけど」と少し不安げな執行役員。この人が、こういう時は私にヘルプを求めるサインです。そこで「ここ何ヶ月、休んでないと思います?今のプロジェクト計画をベンダーとすり合わせ、それに年末年始もベンダーと新機能について説明を受けるんですよ。それが明けて、すぐにオーストラリア?無理無理」と拒絶しました。

しかし、事あるごとに「一緒に行ってやってくれ」と言われ、とうとう折れました。

ある意味、一緒に行って正解でした、動向したリーダー氏、プレゼンを拒否したインド英語の使い手と同様に英語が全くダメ。会社の手違いでホテルのブッキングが上手く出来ていなかったのに対して、本人は「あー、ダメだ。もー無理だ」と言うばかりで、フロントとも会話が出来ず、状況も把握しないまま「あーダメだ」の連呼。で、仕方なく私がフロントに聞くと、これから3日間は予約出来ている。が、そこから先の2日間が取れていない。というのです。それをリーダー氏に説明し、3日間で他のホテルを取っていいし、予算が心配なら執行役に掛け合うと説明しました。それでもブーたれるリーダー氏でしたが、これで決心しました。「こいつは無理」だと。案の定、講習に入ると、全く英語ができません。今回はSE部隊ですから、テクニカルな語彙が多く、エンジニアなら理解できる言葉多いのに、分からないのです。しかも、私は国内からのメールを処理し、復習も若干はやっていた(リーダーは無理だと判断したから)のに、彼は酒を飲みに行って、メルボルンの繁華街でよろしくやっていたようです。ですから、二日目に「昨日の復習だけど、これを判定するには、どのコマンドを使う?」という質問にリーダー氏は「分からない」「習っていない」と言い放ったのです。もう直感は完璧に当たりました。執行役にもメールをしましたが呑気に「やっぱり、うっちーが言って正解だったろ」と。逆です。SE部隊がいなければ、こちらの負荷は増えるばかり、案件は契約先が「これは良い!」と業界団体で説明してくれちゃうから、バックログができてくる。そんな状況です。気が狂いそうでした。

決定的な一言

定例の夜の会食で執行役員が言いました「うっちー。俺、会社辞めるのやめた」と。うすうす聴いてはいました。執行役員の評価が鰻登りだと。その会社ではマトモにタッチもできなかった会社と契約し、その会社から横展開するように案件が増えているんですから。彼にとっては鼻高々な状況です。が、私は目的でもあった新会社設立、で、役員にでも。と思っていた夢が潰えたのです。しかも新会社になっても契約は存続できるようにお客様にも根回しをしてありました。それも「嘘になる」と思うと身が震えてきます。

動かないSE部隊

一方、SE部隊はリーダー氏の能力不足、手伝ってくれたパートナー企業さんにも露呈して解任。代わりに事業部長がリーダーに就任しました。が、3ヶ月経っても、私の作ったドキュメント以外、何も来ないんだけど…ってか打ち合わせもないんだけど。とお客様から連絡が来ました。驚天動地。私が忙しくなったので、追加してもらった3年目の社員、つまり部下までSE部隊に貸し出していたのに進んでいない…。で、その部下に聞くと「毎日6時間はミーティングしてるんだけど。結論は『分からない』で終わるんです」と。で、事業部長に「分からない点があれば言ってください。リーダー氏から引き継げなかった点は補えると思いますし、必要ならベンダーに交渉して日本で講習してもらいます」と話しました。もう、この時点で、やりがい詐欺確定ですから、いつ辞めてもおかしくない。ただ、ナレッジは残して置かなければ、無理をしてくれたベンダーにもお客様にも申し訳ないから、それだけはやっておこうと。

社内で起きたシカト

そうなると事業部長のメンツを潰したかのような形になります。そしてファンドからも、立ち上げに失敗したら先がないから、なんとか、うっちーが立て直してくれと頼まれます。

そこで男気を通り越して、特攻精神でプロジェクトを動かすことにしました。これが実は執行役員の逆鱗に触れます。事業部長は執行役員のYESマン。それに完遂できなかった仕事を、私がやる。しかも自分が動かしたい案件を無視する形で私がプロジェクトに専念する事になるからです(実際には、その後も新器案件に対応しました)。そこから先、定例会はもちろん、社内で挨拶をしても執行役からはシカトです。お客様も気配を察したのでしょうか、とあるメールで「うっちーを外すような事があれば、契約は破棄する」と書いていただいていました。お客様はお客様で横展開する時に私を使いたかったのです。が、私がそんな状態ですから、もうお客様の導入に注力するしかありません。全く研修も受けていなかった10名がプロジェクト部隊に居たのですが、彼らに、まずサービスの説明をし、その設定の仕方などをレクチャーし、プロジェクトのマスタースケジュールを説明しました。そして、それを追いかける形でオーストラリアから講師になるエンジニアとアメリカからもコンサルティング部長に来てもらって、講習をしながら、導入、そしてお客様との定例ミーティングを行うと言う、突貫作業をやり遂げることができまいsた。

そりゃ成功したら面白くないわな

これで、一息つけると思ったのもつかの間、事業部長が「執行役員と打ち合わせをしろ」とメールを送ってきました。

嫌な予感を超えて怒りが湧いてきました。何か企んでる。それを自分が書くと察せられるから、YESマンを使って呼び出したんだな。と。そう思うと、腹が立って仕方ありません。と言うか、多分、この時点でメンタルが崩壊していたのです。

そして打ち合わせの場で開口一番「うっちーはプロジェクトに専念をし、コンサルティング業務から外す」と。で、これを聴いて「辞めてやるわ」と返しました。怒りの叫びです。今から考えれば診断書でも出して、この言葉の取り消しと休職を申し出る手もあったのかもしれません。が、それはせず、しばらく代休をとりながらのらりくらりとした上で、知り合いを通じて最後の会社へと転職をしたと言う流れです。

さて、冒頭の欺罔とやりがい詐欺の関係に戻ります。

途中に出てきたファンドの社長と顛末を振り返った事があります。その人は「人を見る目だけは自身がある」と言っていたのです。が、かれも執行役員に言わば騙された訳です。そこで、聴いたのです「彼に騙された理由は、どう分析していますか?」と。すると社長が「最初は、本気だったんですよ。うっちーさんが居て、商材も整っている。だから行けると」。そして続けました「でもね。その底にあったのが会社でのポジションだったわけですよね。それが、うっちーさんが頑張って、つくりあげちゃった。そこで心変わりがしたんですね。騙せるだけ騙して、自分の身の安全を確保しようって。ただ、騙すにしても、自分のそばにうっちーさんが居なければならないから、辞職を思いとどまった事は告げた。でも、その先の道程は示せない。無責任な一面を見抜けなかった…ってことですね」と。

この分析からすれば、欺罔の根拠が、如何に現実と乖離しているかが判ると思います。この社長だって、既に新会社を陶器してくれていたのです。小さいとは言え、損害は被っていました。

欺罔の定義…どうしてもなっとく行かないんですよね…。今でも。

くれぐれも「やりがい詐欺」には注意してください。どこか、必ず壊されます。

うっちーは、こんな事もやっています。

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