山手線催涙スプレーについて

報道も見ました。そして催涙スプレーを使ったと言う女性のポストも見ています。

私の今の感覚は「内部疾患も精神疾患も外見では分からないもんな」という事、そして「無知な健常者が多いな」と言う事です。

ざっくり、女性視線の事件についてのあらまし

ある日、山手線に乗っていると優先席が空いていた。その前には大きな外国人が立っていたが、座る様子も無いので座った。当日は透析が終わった後で、立っているのも辛かった。そうしたら、男性が近寄ってきて暴言を吐いて来たので自衛の為に催涙スプレーを使った。その後、警察に拘束されたが、当日中に釈放されている。

と言うものです。

「だるい」は他人には分からない

例えばインフルエンザで高熱を出します。怠いですよね。でも安心してください。インフルエンザの怠さなら、他人にも解ります。まず顔が高熱で赤くなり、体温計でも高熱が証明できます。でも、透析もうつ病も怠さが付きまとう病気なのに、熱は出ません。顔も赤くなりません。他人から見たらただ気怠そうな人です。

だから、ヘルプマークをつけて、障害があるんだよ!って知らせています。

しかし、このマークで席を譲ってくれた人は2人…かな?私がご老人に席を譲った回数よりも少ない。

 これが実態です。白杖や車椅子と違って他人の目には健常者と変わらないと思われてしまう内部疾患と精神障害に共通する課題のように思います。

「催涙スプレーを撒いたことが問題だ」と言うリプを見ていて

問題は障害の有無でも無く、催涙スプレーを撒いたことが問題なんだと言う意見が多く見られました。
私は、この意見には反対です。と言うのも、彼女の行為が過剰防衛や傷害に当たるなら司直に委ねられる問題であって、私達のような外野が言うことでは無いと思うのです。そして彼女は釈放されています。これに対しても障害者の優遇・特権のような意見が見られました。これにも反対です。よくある「精神障害者は無敵の人だから!」とか「精神鑑定なんて必要ない」と言う意見が出てくると似ていると思います。私自身、精神疾患の患者が重大犯罪を起こした時に心神耗弱や判断能力を情状酌量の材料にすることに違和感を覚えていますし、その種のポストをしています。が、今回の件は警察署の時点で釈放されているのですから、これは、その行為が軽度のモノとして判断されたと理解しています。

ヘルプマークが軽視されている現状

私もヘルプマークを常に見えるところに付けています。その実質の効果は有りません。私の(本日時点での)固定ツィートにもあるように、障害者である旨を告げても警察では、その理解がされず合理的配慮義務も守られないと言うのが日本の現状です。これは、他の先進国よりも遅れている点だと思っています。では何故、ヘルプマークをぶら下げているのかと言うと、自分が真面目に働いて、その結果、精神疾患になっていると考えていて、その「勲章」と言う思いがあること、そして、もしヘルプマークをした人間が老人や他のヘルプマークの人に席を譲ったりすれば、気付いた人にはそれなりにインパクトがあると考えている、そしてパニック発作などが起きたときの対処をお願いする為にお知らせを書き込んでいるからです。

乱発可能な現実

そんな自尊心も含めた私のヘルプマークですが、それを受け取る時に、何の証明書も必要有りません。障害者手帳も身分証も無しで取得できてしまいます。障害者や高齢者には便利な一方、不要な人でも貰えてしまう状況です。
他の障害者のサービスには、必ず障がい者手帳やミライロIDの提示が必要ですが、ヘルプマークには何も必要が無いのは不思議です。
私自身は障害のある人には積極的にヘルプマークを付けて頂きたいと思いますし、必要な事があれば付属のシールに問題が生じた時の処置を書き込んだり、ヘルプカードの所在を書き込んで頂きたいと思っています。

ヘルプマークに価値を

バスや電車もヘルプマークについては書かれています。が、無理解な人が無くならないのは承知しています。この理由の一つが上に書いた通り、誰でもいつでも入手できることもありますし、内部疾患や精神疾患に対する無理解…理解が出来ない人が存在するからだと思っています。
ヘルプマークは東京都から始まった、言わば自主的なモノだと理解しています。しかし、法的な裏打ちが無いのでは無いでしょうか?だから、誰でもいつでも入手できますし、ヘルプマーク自体に何らの価値、理解が得られない状況が起きるのだと思うのです。

見てわからない障害も、障害なんです!

精神疾患を何年もやっていると、外見で解らないと障害者だと思わない人が少なからずいる事が分かります。優先席に堂々と座る50歳ぐらいのオジサンがヘルプマークの人たちには目もくれず、杖をついた老人が目の前に来た時に重い腰を上げたところを見たことがあります。
私は、ずっと立ってオジサンを観察していたのですが、席を譲った所で「あー、やっぱり外見か」と妙に納得してしまいました。でも、オジサンにも分かってほしいのは、内部疾患や精神疾患、そして肢体不自由でも義足や義手を上手く使いこなしている人は、ぱっと見ただけでは分からないものです。
自分の基準だけでは無く、ヘルプマークが一つの指標になり、席を譲るべき相手かもしれないと考えたり、今回の事件のように催涙スプレーを使わずに済むような対応を取って頂ければ幸いです。

うっちーは、こんな事もやっています。

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