警察での合理的配慮無視に泣き寝入りしない(4)

もう一つの苦情受付窓口

警察での合理的配慮無視に泣き寝入りしない(3)で警察の対応に不満があれば苦情をあげろ!と書きました。あの中では取り上げなかった苦情受付窓口があります。それが「公安委員会」です。ご存じの方も多いかと思いますが、公安委員会には国家公安委員会と都道府県公安委員会の二種があります。今回は、都道府県公安委員会について書いていきましょう。

公安委員会の役割

都道府県公安委員会の存在って、普段、何も考えてない人が多いと思います。東京都公安委員会では、その役割を

東京都公安委員会は、警察の民主的運営と政治的中立性を確保するため、警察法に基づいて都民を代表する委員により構成され、独立した合議制の機関として警視庁を管理しています。

公安委員会は、東京都の区域における警察事務のすべてにおいて、警視庁を管理する責任を負っていることから、警視庁の事務についての運営の準則その他当該事務を処理するにあたり準拠すべき基本的な方向又は方法を大綱方針として定め、これによる事前事後の監督を行っています。

具体的には、定例会議等において公安委員会の権限に属する事項について審議、決議を行うほか、事件・事故及び災害の発生状況と警察の取組、治安情勢とそれを踏まえた警察の各種施策、組織や人事管理の状況等について報告を受け、これを指導することにより管理しています。

東京都公安委員会の役割より

東京ならかなりの人数がいそうですが、5人の委員会です。

都道府県公安委員会の不思議

警視庁なら東京都公安委員会、岡山県なら岡山県公安委員会、茨城県なら茨城県公安委員会があります。

さて、なんでこう並べたのか。実は、ちょっとした不思議があります。
東京都は約1,400万人の人口がいます。岡山県は約185万人、茨城県は約283万です。そして、東京都は先程書いた5人が公安委員会を構成していて、ここで二番目に人口が多い茨城県は3人、岡山県は逆転して5人です。茨城県は岡山県より100万人近く多いのに人数に違いがあるのは何故でしょうか?それは「政令指定都市の有無」です。岡山県には岡山市という政令指定都市がありますが、茨城県にはありません。
185万人という人口は東京都下(市部)の人口だけで約425万人。何やら不思議です。

公安委員会の実務は?

風俗営業、古物営業、質屋営業等の許可などを始め、苦情以外にも多くの業務が5人でできるでしょうか?当然できません。なので、多くの業務は警察関係者が行い、それを非常勤の5人(あるいは3人)で承認する形を取っています。

矛盾がありませんか?その疑問の対応には?

「独立した合議制の機関として」と冒頭に引用した公安委員会の役割にかかれています。が、実務が警察関係者なら、独立性が担保されるのでしょうか?例えば私が投じた苦情に利益相反はないのか?という疑問が出てきます。
そのため、こじれた内容は弁護士に相談して進める必要が出てきます。2026年も、残念ですが様々な警察官の不祥事が報道されています。その中で、苦情が「仲間意識」の強い警察の中で揉み消される可能性もあるのは冒頭の「公安委員会は、東京都の区域における警察事務のすべてにおいて、警視庁を管理する責任を負っている」のに、その実務が利益相反の可能性を含むことは、感心できない。それが私の本音です。苦情を上げても弁護士が必要な状況。やっぱり不思議です。

最後に

民間の経験から言って、最悪、第三者委員会ができますし、苦情に対して担当部署とは別の監査部門が動くのが常です。が、警察という巨大組織を管理するには現状は「利益相反」つまり仲間内で処理されてしまう可能性は、決して健全な状況ではないと思うのです。先程の公安委員会の人数を含め、政治的なメスが入る必要があるのではないでしょうか?

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