うつ病?うつ症候群では?
単一の症状ではない事を理解してほしい
うつ病と言うと「気分が滅入るんだよね」とか「会話が辛かったりするんでしょ」と言われます。でも、一部の症状として現れますが、実際には、もっとたくさんの症状が現れてきます。
急性期を通り過ぎても
うつ病に限らず、精神疾患の多くは確実な異常を感じ、そして通院を開始した直後を含め、そこからピークに向かう急性期に入ります。この急性期の間、私の場合、全てのことが「できない」という感情で満たされて、自己否定と外的要因を考える期間になりました。
丸っ切り何もできないのですが、引きこもりだけは避けようと医師に言われた散歩だけは毎朝欠かさずやるようにしていた記憶は残っています。このサイトは回復期に入り始めた頃に開設したので、見直せば急性期の頃の状況が分かりますが、今、このブログを書いている時点では記憶が殆ど残っていません。まず、こんな状況があります。
回復期になっても
様々なトリガーの後遺症-頭の中のカレンダー
今、思い出すとうつ病になるまでに様々なトリガーがありました。過重労働にパワハラ、猛烈なプレッシャーとの戦い。こういった中で、発症前からあり今も残っているのが「頭の中のカレンダー」の喪失です。「若年性の痴呆じゃね?」と言われそうですが、40代に入った頃、会社と大揉めになり双方が弁護士を立てる自体になりました。と言うと、私がやらかしたようですが、実際には会社が順次、指名解雇をしていたので、その対象者(ほぼ全員)が弁護士と契約する自体になっていたのです。この時「来週は」「再来週は」と考えたり、弁護士と話しているうちに頭の中で「あれは何週前?先週?」と思うようになってしまいました。これが、今でも残っています。概ねでも「大体一月前だよね」というような事すら、分からないのです。人と話していても「あれ、先月だっけ?」というのが三ヶ月まえだったりするのも、結構、当たり前です。だから、できるだけiPhoneのカレンダーに予定を残すようにしています。じゃないと医者の予約もやばいですからね。
過集中?注意喪失?
何かをしようとしているときに話しかけられると、集中力が失われて「何をしているのかな?」と言う状態に入ります。これ、実際にはコンマ何秒と言うレベルですが、かなりストレスになります。
逆に「これをしようと」と思いつくと、別の事が全く頭から消去されてしまう事も少なくありません。私の中では、前者は注意力の喪失、後者は過集中だと勝手にですが理解しています(メンタルクリニックの医師からは両者とも「注意力の欠如」と言われますが)。
実生活の上でも、この為に慌てている訳でもないのに忘れ物が増えたり、電気の消し忘れなどで妻に迷惑を掛ける事が度々です。
考えることが辛い
基本、うつ病は脳の病気です。ただ、出血など他覚的な状況がないので理解をされ辛いところですが、思い出す、記憶をたぐる事が非常に辛くなることがあります。よく「頭がボォーっとする」と表現されるのが、この状況でしょう。実際、このボォーっとしているところで「教えてくれる」とか言われると、考えることや記憶をたぐることを思考回路の前のゲートウェイともいえる場所で拒否してしまいます。ただ「面倒くさい」では角が立ちますから「覚えてないな」と返すのですが、実際、面倒くさいというよりゲートウェイの門番が、それより先に思考をさせないようにブロックしているのです。
頭痛、そして目眩やふらつき
年数を重ねるに連れて辛くなるのが、目眩とふらつきです。一時はメニエールも疑うほど、立っていること、歩くことが辛くて仕方ありませんでした。まっすぐ歩いているつもりが、いつの間にかカーブしていたり、道脇の壁に手をついていたりと言う状態です。
ただ、これは一つの解決策が私の中にはあって、痛み止めを服用するようにしました。その前に抗不安剤を飲んでもみましたが、効果が無く、この目眩が起きるときに頭痛が伴う事が多かったからです。片頭痛なのですが、まるで孫悟空の頭の輪が締め付けてくるような、鋭くは無いけれど、じわじわとくる痛さです。
この事で、今はふらつきは残るものの目眩からは解放されているようです。
排尿
ここから2つは「下」の話です。まずは排尿です。もともと、尿意が起きることが少なく、また我慢ができてしまっていた私にとって辛いのが、この問題です。と言うのも、尿意が起きてから我慢することが殆どできないのです。これはサイトやこのブログでも書いていることですが、土地勘の無いところでは尿もれパッドを利用することも少なくありません。また、土地勘があっても、トイレのある公園やスーパーやコンビニなどを繋ぐルートで歩くようにしています。
それを怠れば…軽犯罪法違反をするしかないですね。
下痢
これも辛い問題です。以前、長距離の車旅に出た時は紙おむつを持参し、着用して備えました。ストレス、そして排尿と同じで薬の副作用でも起きやすくなるようです。
特に私の場合はうつと診断されるまでは、下痢と便秘の繰り返しでしたが、今は…下痢のほうが多いと思います。
この2つは、本当に奥さんに迷惑を掛ける問題なので、どうにかならないかと…。ちなみにビオフェルミンで整腸をしていますが、それでもどうにもならないことがあります。
倦怠感を越える身体の重さ
よく寝不足や疲れが原因で倦怠感を覚えますよね。うつになると、遥かに超越した倦怠感が襲ってきます。私が例えるのは、鉛の鎧に鉛の靴を履いて歩くような、そんな倦怠感です。これで、よく毎日出歩いていると思います(本当に引きこもりになるのが嫌なのです)。
咳き込む
最近、百日咳が流行っていると言われていますが、もともと喘息持ちで、社会人一年目から数年おきに3−4ヶ月、咳が止まりませんでした。内科医からの診断は「咳喘息」と言われ、コロナの最中は白い目で見られたものです。が、抗不安剤を飲むようになって、この咳が出なくなっています。もしかしたら、サラリーマンと言う身分、働き方自体が私に合っていなかったのでしょうね。
多様な症状に対処するために
ここに挙げた以外にも様々な「うつになってからだなぁ」と言う心身の異常が出ています。それに対して、どう対処するかは、医師と相談するのがベストだと思います。ただ、医師も万能では無いので、ときには薬剤師と会話したり、自分で工夫することも大切ではないでしょうか。もし、同様の状況があれば、ぜひ、コメントなどを寄せて頂けると嬉しいです。