出る杭。意識したことありますか?
「出る杭は打たれる」とは言いますが、会社や組織によっては「出る杭になれ」とか言われたりもします。私自身の体験から「出る杭」について考えてみます。
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日本と海外で「出る杭」の差はあるのか?
よく(私が好まない)上司や経営者、経済評論家は「日本(うちの会社)ではスティーブ・ジョブズが出ないよな」と言います。はい、出ません。スティーブ・ジョブズやイーロン・マスク、ジェフ・ベゾスも出ません。いや、昔は居ました。松下幸之助、本田宗一郎、盛田昭夫などなど「名経営者」と言われた人が戦後だけでも多数出ています。
簡単に言えば「アメリカに比べて日本おわた or ダメ」と言いたい人はアメリカの現状を見て比較しちゃうわけです。
では、何故、このようになるのか。答えは簡単、今の日本では「出る杭は打たれる」からです。
逆にアメリカは出る杭を打たないのでしょうか?ヨーロッパでは?私の狭い経験で言えば、ビシバシ打たれますよ。ただ、成果を出せば、その仕打ちが止まります。しかし、成果が止まると「FIRE!(くび)」になりかねません。日本の場合、嫉妬にも近い形があるので成果が出ても叩きまくる構図があったりするのは違いかも知れません。それにアメリカ、特に東海岸やヨーロッパの場合「階級」意識が存在しています。日本のフィールドスタッフが「この方が良い」と言っても「スタッフが口を挟むな」で終わりです。偶々、それが佳き上司や役員の目に止まると「お前、アホじゃねぇな」とアイデアを引っ張り上げて貰えることもありますが、階級、そして人種による扱いの違いが確実に存在します。ここら辺は日本より冷徹ですね。
日本で出る杭が出なくなった訳
日本で出る杭…今の人の目で見ると孫正義、三木谷浩史、堀江貴文などは出る杭かも知れませんね。ただ、私から見ると、正直、先程の人たちに比べれば小粒です。それに、もっと大きな会社を創業から成長に持っていった人もいますが目立ちませんね。もっともっと凄い人が出てきてもおかしくない。それが日本人の底力だと想っていますし、まだまだその余地があると考えています。
では何故、小粒な人たちしかいないのか?あるいは目立たないのか?です。一つは、日本人が「ブランド」をとても意識しているからかな?と思います。例えばスピーカーの凄いものを作っったとしましょう。それがSONYやBOSE、audio-technicaのロゴが付いていれば、即、商流に乗って売れるでしょう。が、これが私の作品だとECサイトを開き、月に3個作って、残りは在庫…で終わり。中々、松下幸之助が二股ソケットを作った時代のようには行きません。
では、今のSONYやパナソニックが「すっげー」と言う商品を出しているでしょうか?パナソニックなら、上に書いたように二股ソケットなんて言う超画期的製品をつくりました。SONYはウォークマンを作りました。が、そこからは…?うーむ。
パナソニック、昔はナショナル、松下電器を例に取りましょう。以前は経営の神様、松下幸之助の路線で幅広い家電製品を作っていました。かつてのCMソングでも「明るいナショナル、明るいナショナル、みんな家中、何でもナショナル」と言っていたくらい、家電製品でナショナルが扱っていない物はありませんでした。が、経営の神様が亡くなり、バブルが終わり、そしてデフレに入ると一気に業績が悪化します。そんな中で「選択と集中」「破壊的再生」などと言う言葉が巷に溢れかえり、幅広い商品展開が避けられるようになります。
こうなるとどうなるか?今までのナショナル・パナソニックなら、あるいはそれを模範にして出来るだけ幅広い展開をしようとしていた企業が「時代に反する」と見られるようになります。バブルが弾けた以上に、この思想が非常に悪いと思うのです。
私の経験から
天才と変人集団に囲まれて
私の社会人生活は、そこそこ大きい外資系のIT会社からスタートしました。とは言っても、半分以上は財閥系の株主。日本的な風土の部署もあったのですが…私が配属された部署は、名古屋の死者で当時としては典型的な外資的な雰囲気だったようです。
更に、そこで社内でも有名な「天才エンジニア」と呼ばれる上司や鉄火場となっているプロジェクトの手伝いで東京に出張している先輩も天才。そして「カネならしこたまもっとるガヤー」という40代独身の先輩など多士済々。それがひょんな事から先輩のいる東京の鉄火場プロジェクトへ。ここは更に全国から天才や鉄火場経験者、更に変人が揃っていて、杭で考えれば全員が出すぎた杭。口論は当たり前、時にはプロジェクトの対象のお客さんとも言い合いになったり、上場企業の社長や役員が直々にお出ましになってプロジェクトメンバーに土下座同然に「すまない。皆、兎に角頑張ってくれ」と言われていたり。そんな中では誰も出る杭なんて打ちません。寧ろ、プロジェクトで浮かび上がる課題に悲観的な、あるいは70点ぐらいの解決策しか出さないと上下関係なく「それで納得すると思う?」みたいな感じで120点を要求し合うわけです。これが私の原点になりました。出過ぎた杭は多すぎれば打つ人が居ない。と言うわけです。
サラリーマン社長とブラック企業
その会社に約10年勤務して、退職となりました。この頃にはバブルが完全に消えて世の中、悲観論ばかり。そんな中で出過ぎた杭の一本になっていた私が転部すると、そこでは完全に異質な存在になり、かつ杭を打つ人がいることも解ったからです。そして、一種、流転の人生が始まります。
退職して、キャリアも何も考えず移った先はブラック企業。社長から「プロに来て欲しい」と言われ入ったのですが、徹夜が当たり前、早く帰ればバッシング、サービス残業で働く働く。これでは不味いと思って常務に相談。「これじゃ、みんな壊れますよ」。でも「うっちーさんさぁ、今までの会社と違って、ここじゃ、こうしなきゃ会社潰れるのよ」と。これで退職を決意しました。早かったです。出る杭が打たれる前に退却したわけです。
ジョイントベンチャーでのブラック経験
次の会社の早々に決まり、アメリカのベンチャーと日本のそこそこ大きな(ブラック体質)企業のジョイントベンチャーの従業員となりました。ここは幸い、私が最初にいた企業と同レベルの会社から転職してきた人が副社長でありエンジニアのリードだったので、話しやすかったぁ。そして社長はバリバリの営業。口癖は「出る杭は伸ばす!」でしたね。でも、これがヤヴァい😁。
営業を見ていると、顧客に信頼されている営業が辞めていき「無理な売り方してんなぁ」と思う営業が引っ張り上げられている。確かに「出る杭が伸ばされている」状態。ただ、これが最悪の事態を招きます。
私は幸い英語も当時、少しは出来たので、アメリカの開発とのブリッジをやったり外資のお客様担当をしていたりで、その営業とは余り組まなかったのです。むしろ「ご遠慮」。ただ、私が組んで売りこんだお客様では、製品も上手く動くし高評価。しかし、彼が売り込んだ先は全然、動かせない。で副社長が「パンツのゴムはさ、パンツに使うって判るじゃん。でもさ、ソフトって使い方はお客さんが決めちゃうから、ちゃんと見てないとパンツのゴムなのにネックレスに使われたりするんだよ!」とワケワカメながら、キチンと説明したわけです。何故に私のお客様が高評価をくれる製品を、彼のお客様が使えないかの違いを。
IT屋が企業に売り込む製品には「コンセプト」があります「こう使うと、こんな良い事ができますよ」「こんな組織にしていくと、こんなに効率化できますよ」って感じですね。それが彼には理解出来ていなかった。だから彼が言うのは「コレ使えば、効率化できます。今ならお値引きもできます」って押し売り叩き売りをしちゃうわけです。しかも「ソフトウェア在庫」と言う手法まで使って。
IT屋の人でも古い人には判ると思いますが、パッケージと呼ばれたソフトは「在庫」として販売代理店に買わせることが出来ました。これでメーカーは売上を計上します。後は代理店が売るだけ。これが彼の得意技。すると、在庫が溜まってくると代理店は「売れない」「売り方が判らない」「使えない」と言ってきます。そこで彼がやったのが「売りはうちがやります」と言う方法。これ言い換えれば「借金」です。売上計上が終わった在庫品を問屋が小売店から引っ張り出して売り歩くわけです。一部のエンジニアは知っていたようですが、私は付き合いもロクに無かったのでしりませんでした。で、ある日、副社長から「うっちーさんさぁ、あいつのお客さんで○○ってしってるでしょ?300クライアント買ったんだけど、誰も使ってないのよ」と相談されたのです。拾は、同様の事象が大阪でも小規模でしたが起こっていて、そこに3ヶ月通って改善策をレポートして、使える状況を作ったので、再度の相談でした。が、今回は…ちょっと状況が酷すぎました。本当に使えていないし、使う人がジョイントベンチャーの片割れの会社。その会社が上目線で「使えないものをうちが協力して売ったんだぞ」と言ってくるわけです。で、腹を括って「えーと、問題はROI(費用対効果)を出せていない事で、使えるか使えないかは問題ではありませんよね。で、その主たる原因を探さなきゃならないので半年、毎日通いますから、実態を見せてください。そして、できるだけブレた統計にならないように対象ユーザーを300の中から5%、つまり6名程度選んでください」と言って調査開始。結論は「ユーザーの多くが『効率化』による首切り・配置転換を嫌がっている。よって効率的な使い方を拒絶している。証左となるのは、以下の情報」とやりました。実は、親会社にあたる会社は請負会社。元請け会社は「あ、やっぱり。うっちーさんのレポートで説明つくし理屈にもあってるは」でOK。ただ親会社からは目をひん剥いて怒られました。出る杭は打たれます。
ここまで書けば判りますよね
「出る杭」を意識する状況になる会社って、実にブラックだったりします。直前に書いた親会社では目玉をひん剥いた役員とは別の役員が「うちでも使ってみる?」と言って、こちらにお鉢を回してきました。一種の追試ですね。で、結果は先程と一緒。面と向かって「目立つことをすると、後が怖いんで…ウチの会社。だから、ごめんなさい」って言われましたもん😁。
これがサラリーマン(悪い意味で)。それが昇進するとどうなるか、判りますよね。
そう、自分が出る杭にならないように前例踏襲することこそが美徳になるわけです。口では「チャレンジだー」「ジェフ・ベゾスだー」なんて言いますが、そんなチャレンジを会社の命運を賭けちゃう社長なんていません。創業者や同族会社なら別ですが、サラリーマン社長には無理です。
では「会社」を「社会」に置き換えてみましょう
今、私はうつ病です。うつの前兆すら出ていない頃の話は書いたとおりです。そして、こんな経験から「出る杭」になるかならないかは、会社の雰囲気、職場の雰囲気を読んでから決めることにしました。それでも、やりたいことがあれば「出る杭」になります。
が、会社の多くは「取引先」があります。つまり会社対会社のお付き合いですね。相手の会社がサラリーマン社長の会社なら「出る杭」は好まれません。が、時にはそんな会社の子会社が相手になることがあります。これが厄介で中途半端な「出る杭」が出向や左遷でエラっそーにしているんですよね。で、中途半端に「俺が決めてやる」となる。けど、親会社からは「厄介者」でレッテルが全身に貼られている人ですから、決まるものも決まらない。だから、そんな会社とは上っ面しか付き合わない。中途半端な出る杭は迷惑なだけです。
となると会社と同様、社会で居場所を見つけたいと思ったら、私が出せる解決策は2つ。
- 出る杭で行き通す
- 出来るだけ目立たない
かなと。多分、2の人はメンタルを痛めることがないと思います。だから、大丈夫。そのまま行きていきましょう。
1の人、厄介ですね。私もですから。でも腹を括りましょう。自分は自分。出る杭をやっていた自分を思い出すと自分が「出る杭」だったなんて自覚は全くありませんでした。もしかしたら、1の人の中には数々の成功体験のある方もいて「俺って出る杭状態だった」と言う人もいるでしょうが、私のように「いや、そんなぁ」で何となく出る杭になっちゃった人もいるでしょう。でもね。腹を括った方が生きやすいと思いますよ。自覚が無くっても。だって、なんやかんやと目立っちゃうんですよ。私の場合
・あいつ学歴ったって、大したことねぇじゃん
・留学したことも無いんだぜ
・TOEIC受けたこと無いんだってさ
でも英語できちゃったし
・プログラム書けないんだって
・自分では飽きたって言ってるよ
・コンサル気取りでさ
でもお客様の痛いところはキチンと抑えて解決策を提案してますし
なんですよね。コツコツやってても、ジタバタやってても、なんとかやっちゃうと「あいつ○○のクセに」みたいに嫉妬されちゃうんです(😁)。きっとね。シランですけど。でも、なんか凄く嫌な空気を出してくる人がいましたから…そうなんでしょ。
それを考えれば「嫉妬されたなんて、俺、すげぇじゃん」と思った方が健全だな。なんて思うようになりました。今は嫉妬されるようなことができてませんけどね。でも、嫉妬されたい!😁。
嫌味を言われたい、当てこすりされたい。
昔は耐えられなかったけど、うつになった今は耐えられる😁。だって、凄いことですもん。
うつ病だってできる。Xで知り合った人の中には双極性障害や統合失調症、発達障害など多種多様な障害に苦しんでいる人がいらっしゃいます。そんな人達の中で慢性化したように長い闘病期間の人もいます。私も2年半を過ぎました。でも私は治らなくても良いと思っています。すっげー辛い!!でも、うつになって気づいたことが沢山あります。だから腹が括れました。
うつになって「会社員」という属性・枠から外れてみると、社内の階級も関係ないし、あるのは自分の経験と相手を理解する力、そしてそれを組み合わせるアイデア。それで生き残ろう!って決めてますから。私、腹括ってますから。だから、0.1mmでも出る杭になりたいです!!
(叶願。よろしくお願いしますm(_ _)m)😁。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございます。うつでもできる精神疾患でもできる。そんな生き方をこれからも続けていきます。希死念ちゃんにも鬱くんにも負けずに😁
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