うっちー風、快眠術?眠剤脱出まで

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まずは結論から

 眠剤を飲まなくなって約3週間。ほぼ中途覚醒無しで来ています。ここまで長かったけど、実は「積極的な」減薬はこれが初めてです。
 この為に効果があったと思うのは、

  1. 寝る前の瞑想を習慣化する
  2. YoutubeやPodcastなどで「快眠のための音楽」などを聴きながら寝る
  3. 夜、眠くなったらすかさず寝る
  4. 眠ることの恐怖から開放される(された…受け身の方が正しい)

だと思っています。
 瞑想によって、心を落ち着け、特にマインドフルネスなど自己肯定感や不安感の除去などの誘導瞑想が良いかなと思います。そして、寝付きが元来悪かった私としては睡眠に入る前に考え事をしてしまう「癖」があったので、音楽に集中するようにして考え事が頭の中から自然と浮かばないような形に入ります。そして眠るタイミングですね。眠剤を飲んでも、時間が経つと眠気が引いてしまうことがありますよね。これが辛い。なので、夜、眠くなったら寝る。
 そして、最後が肝心だと思うのですが「寝ることへの恐怖」が無くなったことが眠剤を必要としなくなった最大の理由だと思います。

瞑想や音楽に効果が?

 瞑想、特に誘導系の瞑想の場合、様々な「目的」に合わせた瞑想があります。禅の瞑想のように無念無想と言うことではなく、有念有想とも言えるような瞑想ですね。ただ、同じなのは「雑念」と言われる頭の中に浮かぶ、そう寝る前の考え事のような不安感を取り除くような段階を経るものが多いのです。そして、目的として「自己肯定」や「快眠」などを見つけられれば、ある意味「勝ち」です。その誘導に従っていけば、不安感が少しでも軽くなるんじゃないかと思います。私の場合、思い込みが強いタイプ…自己暗示に掛かりやすいタイプなのでしょうか、これで、かなり寝付きが良くなりますし、時には、これで寝付いてしまいます(15分ぐらいが耐えられなくなる)。
 そして、音楽ですが私の場合、好きな曲が90年代などのロックだったりするので、どうしても気が高揚しやすくなったり、当時の記憶が戻ってきたりしてしまうので、基本、よく判らないけどチベット風だったり、バックに水が流れている音の入ったエッジの全く効いていない曲を聴く事になります。この曲の中の風景を思い浮かべることに意識を合わせることで嫌な考え事は少なくとも無くなる私です。
 ということで、私には効果がありますね。

眠るタイミング

 テレビは全く観なくなった私ですが、それでもYoutubeやアマプラなどで夜更かししたくなることがあります。が、例えば「12時には寝る」と決めたら、それまでに寝るようにします。そして、それに合わせて夜のお薬を飲むようにすると、その薬の中にある睡眠サポートの効果もあって睡魔が来やすくなりますし、そうしたら「勝ち」。瞑想なんかしてる間に寝落ちです。これを逃すと、結構、寝付きが悪くなってくるので、結局、夜更かし→考え事のループがやってくるんじゃないかと思います。

眠ることの恐怖発生

 健常だった頃、「寝てる時間があれば、少しでも資料作成を進めよう」とか「今日は徹夜作業だ」とか、50歳を過ぎても無茶をやっていました。それだけ、自分が担当しているお客様が好きだったし、役に立つ為にと思ってやっているとアドレナリンが出ると言うか、睡魔にも打ち勝てますし、逆に眠ることが悪いようにも思えてきます。
 実際、海外出張などしていても、時差ボケ関係なくメールで国内・海外の人間とやり取りをしていたので「お前はいつ寝るんだ?」と聞かれる事がしょっちゅうでしたし「24H OPEN」と返事をしているような感じ。傍から見ればワーカーホリック、でも自分では「休みてぇー」と思う状況でした。
 そして、そのうち、これを「やりがい搾取」同然に「仕事を振っておけば、とことんやる奴」と言うことで、こちらが無理だと言っても案件を重ねられる状況になり、一旦、その会社を退社。別の会社に転職しても、やはり「お前も歳だから、俺と一緒に会社作ろう」と言う誘惑を受け(😁)、同じようにやりがい搾取の標的に。ところが、そこで上司が「ここと組め」と言ってきたベンチャー企業が、正直「ダメダメ」な会社で…「こういう事できますか?」と尋ねると「問題有りません。できてますから」。「では、デモは観られますよね」と聴くと「じゅ、準備が…」と、1ヶ月待ち。それでも、どうにかこうにかモックアップのシステム風のものが出来上がり「さて、案件探しに!」という段に入ると、それまで亀さんのようだったベンチャーが「幾ら儲かりますかね?」と急に前のめりに。「こりゃヤヴァイ会社の典型だわ」と上司に上申するも「やる気があるんだから良いんじゃない」でスルー。そして、案件が見つかり始めて、デモをやろうとするとまた「じ、時間ください」と言い始め、1ヶ月待ち。「前の良いんだけど」と言っても「ちょっと…事情がありまして」となる。で、また上申。しかし「1ヶ月待つなら、それでいいじゃん」でスルー。そして、デモはなんとかかんとか終了。当然、質疑応答になります。「これは出来る?」「出来ます」「アレは出来る?」「出来ます」「今後の方向性は?」「○○を実装していくのが長い目線での目標です」などと、予めベンチャーさんとすり合わせていた内容で回答。
 これで上司は「ほら、大丈夫じゃん」となるんです。が、ここからが「やりがい搾取」ロード。実際にRFI(情報提示要求と言う資料提示の要請)やRFP(提案書要求と言う要請)が出てくるんですね。この段階で馬脚が完全に露呈します。まず、RFIの回答が書けないか、書けてもとてもネガティブ。「あれ?出来るって言ってたことが出来ないになってない?」と聴くと「あ、間違ってますね」と言われるので、こちらが必死になって「お手本」として書き直す。そして「過剰なニュアンスになっていないか、チェックをお願いします」と頼むと、ほぼそのまま「OKです」と言うので、提示。当然、提示期限ギリギリまでベンチャーさんがボールを握りっぱなしだったので、こちらの「お手本作成」は徹夜で書き直す訳です。それでも2-3日は見直しの時間をベンチャーさんに上げています。この状況は上司にもガラス張りで見せつけていたのですが「うっちー、頑張ったね」で終わり。危機感はゼロです。
 そして、提案書。これもお客様からの質問が多数提示されているので、出来ること・出来ないことが書かれています。そして、日程期限も。上申の最大の内容は「お客様が言っている機能も充足できないし、期限なんて守れるはずがない」だったのです。が、ここで問題が露見するわけです。それが馬脚です。お客様からの質問に対して、ほとんどが「できない」として、期限も「未確定」として送ってきました。
 剣ヶ峰の状態で、完全にハシゴを外された訳です。ここで要約、上司が理解するんですが(😁)、時既に遅しです。そして、掌返しが始まり、いつの間にやら私が犯人となります。
 ここまでのやり取り、前職から既にあった「眠ることへの罪悪感」から悪夢の連続、中途覚醒の連続、そして考え事の連続で実質睡眠時間が1-2時間にまで減っていた中での掌返しは効きましたね。これでうつの前段症状が完成していたと思います。
 そして、メンタルクリニックに行くこととなりました。

「夢」の破壊

 メンタルクリニックでの診断は「うつ」。そして、休職。処方された薬は大半が向精神薬系の薬と眠剤。「眠れないし、寝るのが怖い」と言う自覚症状がありましたから、この眠剤は嬉しかった!。そして、これを飲み始めて気づいたのが夢が壊れていったことです。と、書いても解りにくいとは思いますが、まるで超ショート動画のような夢が連続して現れる感じです。起きた時に、夢の記憶を辿っても「色んな夢を観たなぁ」と指を折って数えられる状態でした。最初は、これが怖くて…「俺、やっぱり頭がおかしくなってるんや」と、やはり眠る事への恐怖は消えませんでした。
 ところが、これが数ヶ月経つと、ちょっと不思議な事に気づきます。服薬するまでは中途覚醒すると夢の一部にでも仕事の事があれば仕事に引きずられて考え事が始まり眠れなくなっていたのに、夢が断片化、超ショート動画になってストーリーもへったくれも無くなったお陰で中途覚醒しても、夢から仕事が連想できなくなって来たのです。このお陰で、中途覚醒→考え事の連携が断ち切れました。
 そして、徐々に夢の断片化がなくなり、今は通常の夢…と言って良いのでしょうか、に戻ってきています。

誘導瞑想と夢の関係性

 夢の断片化が無くなると、当然、仕事や同僚、上司が出てくる夢を見ることになります。例えば、ワーカーホリックで無茶振りをされていた会社を辞めた後で、その時の上司が出てくる夢を見ると、中途覚醒からの寝付きがとんでもなく悪くなりました。ところが、今は、それが殆んどありません。なんとなくですが、これが誘導瞑想、自己肯定の効果かなと思っています。というのも、以前はその上司が出てくると怒りと悔しさ、それに迷惑を掛けたお客様やアライアンス先に対して申し訳ない気持ちで胸が張り裂けそうになっていたのに、今は、それがないのです。「過去の事だ」「あいつの事を考えてもしょうがない」「やってしまった事は仕方ない」という感じで、中途覚醒したとしても、すんなりと寝付けています。客観的に考えてみても、これが正解じゃないかと思います。うつになった事の原因の一つは、ここでの体験でしたし、その後の会社の上司が出てきても同じように処理できています。そして、今、この文章を冷静に書いていられるのも「彼らの事を深く考えるだけ時間の無駄」と思っていますし、今の自分にとって大事なエッセンス(反面教師とも言うw)を吸収できたと納得しています。先程、つらつらと書いたベンチャーさんについても同じです。夢には打ち合わせの印象的な風景が出てくることがあります。当時は泣きたくなるような場面でした。が、今、夢に出てきても「ふーん」で済みます。今もつらつら書いていましたが、内心に怒りや悔しさはありません。過去を振り返るのは大切な事ですが、そこで「あーすればよかった」「こーすればよかった」と考えても、仕方ないんですよね。三次元にいる限り、時間は不可逆ですから。
 それなら、怒りや悔しさをバネにするより、そこで培った経験が今、活かせるのか、あるいは今後活かせるのか。時には「話のネタになるのか?」なんて視点で見てみても良いかな程度に受け止めています。こう考えられるようになると、例えば学生の頃の嫌な思い出が夢に出てきても、仕事の夢を見ても、恐怖はありません。
 もちろん、今は離職しているので無責任な立場だからこそなのかもしれないのですが、このような処理の仕方ができていれば、もう少し鬱を拗らせずに済んでいたかもしれませんね。でも、拗らせてるから、こんな事に気づけているので、感謝しています。

皆さんに質問

 ところで、皆さんは眠剤を飲んで、何か違和感とか感じられた事はありませんか?

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